陳叔宝

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】陳叔宝
【性別】男性
【身長・体重】180cm・94kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力B 幸運C 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成:B
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 “工房”相当の陣地“後宮”の形成が可能。
 『玉樹後庭花』はこのスキルで形成した陣地内においてのみ、行使可能な宝具である。

道具作成:-
 宝具による召喚能力を得た代償に、道具作成スキルは失われている。

【固有スキル】
内助の功(偽):A
 配偶者の手助けを顕現するスキルではなく、傾国の美女に振りまわされる暗君特有のスキル。
 鬼道、呪術などの魔術による支援を受けることができるが、
 このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格が低下する。

【宝具】
『玉樹後庭花(ぎょくじゅこうていか)』
ランク:C 種別:結界宝具 レンジ:10 最大捕捉:100人
 亡国の歌と、それを高らかに合唱する数百人の女官。
 脳が蕩けるほどに豪華絢爛なこの饗宴は、聴き惚れた者の正常な思考能力を奪う。
 欲に弱い性格の者ならば、英霊にさえ効果は作用する。
 キャスターに比類するほどの“暗君”ならば、抵抗判定さえ発生せずに取りこまれるだろう。

『汝もまた、煬也(なんじもまた、ようなり)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 自身に史上最悪級の諡号である“煬”を奉った楊広の諡号もまた、“煬”となった皮肉の具現。
 陳叔宝の真名を看破した者が彼を滅ぼした場合、その人物の幸運をツーランク減少させる。
 E-ランク以下になった場合は、評価規格外に低いEXランクとなる。

【解説】
 中国南北朝時代の南朝陳の皇帝。
 酒色にふけり政治を顧みない典型的な暗君として知られ、
 寵姫であった張麗華を溺愛し、陳の国力を大きく衰えさせた。
 これは北周を滅ぼし、いざ中華を統一せんとする隋の台頭時期にあっては自殺行為に等しく、
 首都にまで隋軍が大軍で攻めて来ても、自身は後宮の奥に引きこもり指示も出さなかった。
 陳叔宝は首都陥落後に後宮から姿を現し、臣下の諫言も聞くことはなく、
 「私には私の考えがある」とのたまって、張麗華ともう一人の妃とともに
 宮殿の奥の古井戸に隠れるが、敢え無く発見され捕虜となる。
 張麗華は隋軍によって処刑されるが、叔宝自身は隋の文帝から無能ゆえに無害と見なされ、
 南北朝時代の亡国の君主には珍しく、殺されることはなかった。
 だが、その余生は元皇帝とは思えないほど酷い酒びたりの生活であったという。
 死後、隋の新皇帝・楊広によって長城県の公に封じられ、「煬」の諡号も賜る。
 余談だが、楊広ものちに唐朝によって「煬」の諡号を賜ることとなる。

  • 最終更新:2017-02-09 21:36:51

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