毛利隆元
【元ネタ】戦国時代
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】毛利隆元
【性別】男性
【身長・体重】160cm・45kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運D 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
単独行動:C
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。
固有スキル】
黄金律:D
人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
財政能力に優れた隆元の死後、毛利家の収入は毎年2000貫から3000貫ほど減少し、財政難に苦しんだという。
自己暗示:B
自らを対象とした強力な暗示。
精神に働きかける魔術・スキル・宝具の効果に大して高い防御効果を持つ。
対外的には温厚篤実かつ勇壮な若武者として振舞うが、内面は父や弟たちへのコンプレックスもあり陰々鬱々としている。
致死の身代わり:B
マスターが致命傷を負った際に確率で発動。
自身の消滅と引き換えにマスターを蘇生させる。
発動確率はスキルのランクとマスターとの信頼関係に依存する。
【宝具】
『三矢教訓(さんしのおしえ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:5~30 最大捕捉:1人
父・元就から直々に与えられた訓戒が宝具になったもの。
矢を3本束ねて番えた状態で真名を開放することで、
弟である吉川元春・小早川隆景の能力・スキルを自身に上乗せすることができる。
これにより英霊3体分の攻撃に相当する強力な射撃を放つことを可能とするが、射撃後に上記の効果は解除される。
【weapon】
『弓胎弓』
15~16世紀に作られたと思しき和弓の一種。
木と竹を用いた合成弓の完成形で、焦がした竹なども用いる複雑な構造を持つ。
それまで用いられた全ての和弓を凌駕する威力を持ち、江戸時代にも用いられた。
【解説】
戦国時代の武将・大名。謀略に秀でた名将・毛利元就の嫡男。
後に関ヶ原の戦いで西軍大将を務める毛利輝元は彼の息子である。
幼年期を大内家の人質として育つ。
美貌から当主・大内義隆に気に入られた隆元は、芸術に秀でる典雅な教養人として成長したが、
父・元就は息子が乱世を生きる武将が文芸遊興に時間を費やすのを良く思わず、度々武将としての心得について訓言を送ったという。
隆元は父に対する孝心の厚さから、それらの訓言を努力によってものにし、卓越した政治力で毛利家を支えた。
また、勇敢な一面もあり、
大内義隆の死後、戦力差から大内家(を差配する陶晴賢)との戦いに及び腰の父や弟たちに対し強硬論を主張し厳島の戦いにこぎつける、
毛利家と大友家の争いでは、毛利家に不利になる幕府の朝廷を突っぱねる、などといった毛利家の戦略に大きく貢献する決断を下している。
その一方、内向きには「自分は生来、無才覚無器量である」と評すなど自己卑下の激しい一面もあったという。
元々、隆元は正直かつ優柔不断な性格から父に武将としての適性を危ぶまれるほどであり、
吉川元春、小早川隆景など他家に養子入りした弟達に比べ、武略に劣るのも確かであった。
弟達も自負するところがあったのか兄とは不仲であり、危うく思った元就が兄弟の仲を取り持つ為に『三子教訓状』を送るほどであったという。
(一本の矢なら折れても、三本に束ねれば容易くは折れない、と兄弟結束の重要性説いた『三矢の教え』の元ネタである)
皮肉にも、隆元の真価は彼の死後に理解されることとなる。
尼子攻めを前にして嫡男である隆元が急死(暗殺とも)したことも痛手であったが、より大きな問題がすぐに露見した。
毛利家の財政は隆元がいなくなると途端に傾き始め、さらに国人達との交渉も難航しはじめたのである。
後に元就は「隆元がいるときは恐れることも少なかった」と慨嘆したと伝わる。
彼の残した
「文をもって治め、武をもって守る。功あるを賞すれば、即ち忠ある者が増える。罪をもって罰すれば、即ち咎ある者は減る。賞を行うに躊躇せず」
という自戒は、後に長州藩の家訓となった。
また、その生き様は幕末の吉田松陰に「素行は端正で、敵に臨んで勇決する、仁孝に篤き良将であった。その生涯は、まさに平重盛の如く」と評された。
- 最終更新:2016-01-18 05:11:56