嬴政(始皇帝)

【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】嬴政(始皇帝) 
【性別】男性
【身長・体重】165cm・74kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力C 耐久E 敏捷D 魔力B 幸運A 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:E
 魔術に対する守り。無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。

単独行動:D
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクDならば、マスターを失っても半日間現界可能。

【固有スキル】
黄金律:B
 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
 大富豪でもやっていける金ピカぶりだが、散財のしすぎには注意が必要。

カリスマ:A
 大軍団を指揮する天性の才能。
 Aランクはおおよそ人間として獲得しうる最高峰の人望といえる。

皇帝特権:A
 本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
 該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。
 ランクA以上ならば、肉体面での負荷(神性など)すら獲得できる。

心眼(偽):C
 視覚妨害による補正への耐性。
 第六感による危険回避。

星の開拓者:B
 人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
 あらゆる難航、難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。
 始皇帝が行う判定がクリティカルした場合、その判定の難易度・達成値に関わらず、自動成功となる。
 この効果は、同ランク以下の難易度を持つ判定にのみ有効。

【宝具】
『秦始皇陵(チンシーホワンリン)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:1000人
 始皇帝が埋葬された巨大な陵墓と兵馬俑の、魔力による再現。
 周囲の空間に、彼の死後を守り続けた小世界を“書き加える”大魔術。
 水銀の海と宝石の星空が広がり、八千の人形兵士が付き従う。

【Weapon】
『無銘・連弩』
 海神の化身たる大魚を射殺した弩。

『無銘・長剣』
 儀式用の長剣。クロムメッキされており、非常に丈夫。
 刺客の荊軻に襲われた時は、鞘からなかなか抜けなかった為に窮地に陥った。

【解説】
 始皇帝または秦始皇として知られる、中国史初の皇帝。
 幼くして秦王に即位すると、異母弟や実母の愛人、後見人らを粛清して実権を掌握した。
 周辺六カ国を併合して大陸統一を果たし、皇帝号を発明して自称した。
 統一後は万里の長城の修復や度量衡の統一などの政策を推し進めるが、大規模な土木工事によって国家財政は疲弊していった。
 晩年は不老不死の霊薬を求めるが果たせず、5度目の巡幸途中に崩御した。
 彼の死後、秦国は一気に滅亡へと突き進んでいく事となる。


【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】秦始皇帝
【性別】男性
【身長・体重】172cm・57kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷C 魔力A 幸運A 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

単独行動:B
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。

【固有スキル】
心眼(偽):A+
 直感、第六感による危険回避。
 視覚妨害による補正への耐性。
 ……高すぎる危機感知が猜疑心を呼び込み、精神を不安定にしている。

禁書律:A
 知識と信仰を抑圧する力。
 敵対者は、アーチャーに対する魔術の成功率が極端に低下する。
 また発動したとしても、その効果は不完全なものとなる。

カリスマ:D
 軍団を指揮する天性の才能。
 統率力こそ上がるものの、恐怖と重圧で兵の士気は減少する。

【宝具】
『夢魂一矢(ぼうていは はをゆめみる)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:3~30 最大捕捉:1人
 夢の中で海神を射殺した弩弓。
 幻覚によって負わせた傷を現実のダメージとする一種の精神干渉で、
 現に実体を持たぬその矢は物理的な手段によって防御することができない。
 対抗するためには干渉を打ち消す精神攻撃耐性が重要となる。
 また、神殺しの逸話を持つため、神性スキルを持つ者に対して追加ダメージを与える。

『坤輿大城郭(けんていは ちをおさむる)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:-
 巨大な城塞を楯として展開する結界宝具。
 その大きさから来る物理的な強度に加えて、外部からの侵入、侵略を阻む
 “境界”としての概念も併せ持ち、二重の障壁となって攻撃を防ぎきる。
 長大で展開範囲が広いため、一種の地形操作としても機能する。

『皇天太極陵(こうていは しをほろぼす)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 不死を渇望した始皇帝の妄執の結晶。
 始皇帝が死後眠りに付いたという大陵墓を出現させる。
 永遠の世界を象徴する宮殿そのものが疑似的な霊核として機能しており、
 この領域に留まる限り始皇帝は不滅の存在となる。
 打倒するには、陵墓の解除や破壊によって、彼とこの世界との繋がりを断たなければならない。

【Weapon】
『人形兵』
 土や鉱物から生成されたゴーレムの兵団。
 剣兵、弓兵、槍兵、騎馬兵、戦車兵など様々なバリエーションがある。
 個々の強さは大したものではなく、マスターでも対処ができるレベル。

【解説】
史上初めて中国を統一し、皇帝を称した秦の王。
「皇帝」という言葉は彼が作り出したものである。
本名は贏政(えいせい)。
贏政は父の後を継ぐ形で13歳で秦の王位に付き、長じると強力な独裁政治を敷く。
そして、韓、趙、魏、燕、楚、斉の六国を次々と滅ぼして秦による中国統一を成し遂げると、
それぞれの国の「王」を上回る者として、新たな称号「皇帝」を名乗るのだった。
郡県制を採用し、それまでは各地でばらばらであった単位や貨幣、文字の統一を進め、
中央集権国家を築き上げる。
その後はさらに領土を広げ、万里の長城の建造や、体制批判の儒者を弾圧するために
書物を焼き払う焚書、生き埋めにする坑儒などを実施し、生涯に渡って中国全土を支配した。
強大な権力を手にした始皇帝は、晩年になると不老不死を求めるようになる。
徐福に東方にある蓬莱の国に赴き、不死の霊薬を入手するよう命じたエピソードが有名。
最期は邪悪な海神を射殺すとして大魚を弩で撃つなどの奇行の後、死去。
その亡骸は大陵墓へと埋葬され、周囲を護る8000体もの兵馬俑が共に埋められた。

宝具のルビは漢字だと「暴帝は覇を夢見る」「賢帝は地を治むる」「皇帝は死を亡ぼす」。
弓宝具は要するに人(英霊)以外の物をすり抜ける矢。
不死宝具展開中はジルの海魔のように一定以上の大火力で陵墓ごと破壊しないと倒せない。
ただし展開時間には制限あり。


14-433 スキル・宝具未登録

【元ネタ】古代中国史
【CLASS】セイバー
 【マスター】遠坂凛
  【真名】贏政(エイセイ)
  【性別】男
  【身長】168cm
  【体重】54kg
  【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運A 宝具EX
【能力】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【保有S】
中原の覇者:A+
中国最初の皇帝、すなわち中華最大の帝国という幻想を背負う。アジア圏全土、もしく
は漢字文化圏の影響下にある英霊に対して有利に戦えるという補正が働く。特にセイバー
は事実上戦国の六雄を打ち倒し皇帝を名乗った祖であり、原型(オリジナル)である。

心眼(真):B
修行・鍛錬によって培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、
その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作
戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。同時にこれが彼の猜疑心の原因でもある。

カリスマ:A
大軍団を指揮する天性の才能。
Aランクはおおよそ人間として獲得しうる最高峰の人望といえる。

【宝具】
驪山紫微垣(文武百官、奇器珍怪の宝を蔵す)
ランク:E~A+ 種別:対人~対軍宝具 レンジ:1-99 最大補足:1~500人
セイバーの冥府の宮殿たる驪山の陵墓に収められし、戦国六国より略奪し掻き集めた宝物の数々。
その宝蔵内には数多の宝具もまた収納されており、セイバーの命により大地より鬼神が任意の宝具
を携え現われる。今回政はセイバーのクラスゆえに呉の雌雄剣 干将と莫邪や魚腸を含む三千の名剣、
越の昆吾の八剣、衛の孔周が持つ殷の三宝剣、山々を薙ぎ払う赶山鞭などの剣の類が中心となる。
セイバーはこれらの宝具の真の担い手でないが、宝具の担い手の国土を制覇しているため不完全な
がら真名開放を可能としている。史記によれば始皇帝の墓室には望楼や百官の席があり、蔵には奇
器奇物が充満し、天には真珠や玉石で日月星宿を象った天文図、地には五山の模型が置かれ水銀の
百川・江河・大海が循環しており、決して消えない人魚の膏の蝋燭が灯るとある。

天地開闢 無為転変(四象両儀 太極に還り 盤古混沌に帰す)
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:測定不能 最大補足:測定不能
始原の巨人 盤古が天地を開闢を行った折に用いた大斧《燭陰》による混沌回帰。森羅万象に存在
する五行の流れを逆流させて、斧を中心に荒れ狂う根源の大氣から成る大渦を生み出し、その軌道
上にある全ての存在を例外なく始原の混沌へと帰す“終局の一撃”なお、この渦の中心は反生・反
克の理に支配されており、相生・相克の存在、すなわち現世にある全ての存在はその形相が保てな
くなり、根源へと回帰して文字通り消滅してしまう。星が生まれる前を識るものであり、この世界
の全てが一つであった時の始原の記憶である。最初の巨人盤古は一万八千年のまどろみのあと、混
沌とした世界で突如として目覚めてこれを憂い、手探りの末に見出した斧により自らの周りを覆う
混沌を斬り裂いて天地を開闢したという。

【特記事項】
第三十一代秦王 贏政。中国最初の皇帝であり中原の覇者、始皇帝。母は趙姫。実父は呂不韋との
説もある。幼少時には父とともに人質として趙にいた。父の跡を継いで秦王として即位した。
はじめは呂不韋に政治を専断されたが、成人すると彼を斥けて親政した。将軍・王翦らを用いて、
韓・趙・魏・楚・燕・斉ら戦国の六国を滅ぼし、紀元前221年初めて中国全土を統一、自ら皇帝と
称した。郡県制を施行して中央集権化を図り天下を三十六郡に分けて統治した。対外では蒙恬に
匈奴を討たせ、オルドスを攻略。また内政では焚書坑儒による思想統制、度量衡・文字・貨幣の
統一、阿房宮や万里の長城の増築など巨大な土木工事を行なった。神仙を好み、長生不老の薬を
求めて徐副を東海に派遣したり、封禅の儀式を行ったりもしたが、夢果たせず東方巡狩中、沙丘
の平台で病没した。その亡骸は今も死後の宮殿たる驪山の陵墓に眠る。

【特記妄想】
生前死と老いを恐れたせいか少年時代の姿をとる。マイペースで傲岸不遜な性格でマスターを
下僕と見なす。活躍したら伍長か百人長ぐらいには任命してくれる。
史記を読みながら、やはり司馬氏は根絶やしにするべきだったと黒いことをつぶやく事も…


【元ネタ】史記「秦始皇本紀」
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】始皇帝
【性別】男
【身長】169cm
【体重】65kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力B 耐久D 敏捷B 魔力A 幸運E 宝具A++
【能力】
陣地作成:A 
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。“工房”を越える“神殿”の形成が可能。

道具作成:B 
魔力を帯びた器具を作成できる。ゴーレムの一種である“俑”を作成可能。

【保有スキル】
専科百般:A+ 
刀剣術、馬術、拳法などの武術および文学、語学、律令、奇門遁甲など、秦代までに存在した文武両道について、Bクラス以上の習熟度を発揮できる。

魔術:A+ 
史上初めて中国を統一したキャスターは“皇帝”として五行の元素を操ることが出来る。

カリスマ:E  
軍団を指揮する天性の才能。大軍団をも自在に統率、指揮出来るが、兵士は恐怖と重圧によって士気が低下する。
【宝具】
『万里の長城(ムルス・シニカス)』
ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:- 最大補足:-
始皇帝が生前建造した長大な城塞、万里の長城を模した結界宝具。
最大で都市をまるごと囲うほどの霊的な防壁を敷き、万里の長城が中華とそれ以外とを仕切る壁であることから、城壁の内部は中原そのものと認識される。
よって中国に起源を持つ全てのサーヴァントにとってこの内部は有利な陣地となるが、同時にキャスターはそれらの相手に対して優越した補正を得る。

『秦始皇帝陵(エグザキトゥス・アルグラエ)』
ランク:A++ 種別:結界宝具 レンジ:- 最大補足:-
地下に造成される、皇帝が支配する土地の精巧なミニチュア。
宝具『万里の長城』の効果で隔離された空間の模造を、地下に形成することが可能。
完璧に模して造るには莫大な魔力と時間が必要となるため、通常空間の一部を切り取ったものか、
ある程度縮尺しデフォルメしたものを形成することとなる。
内部には宝石や貴金属、水銀で出来た精巧な偽物の自然と、泥や銅などで作られた町や人畜が広がり、
周囲の地脈から吸い上げた魔力が大気には満ちる。
この模型の世界においてはキャスターは完全な支配者であり、魔力を消費せずに兵馬俑を作成できるほか、自らの陣地として空間を改造可能。

【Weapon】長剣: キャスターが生前愛用した長剣。生前の暗殺未遂の経験から腰に佩かず背負っている。
【特記事項】
 秦王、秦の始皇帝。史上初めて中国を統一し、それまでの王を超越した存在として皇帝と号した。
 姓は?、氏は趙、諱は政。幼少時は父子楚とともに趙の国の人質となっていたが、呂不韋の力を借り帰国し、
 秦の王に即位した。呂不韋が父に譲った愛人の子であることから、一説に呂不韋の子であったと言われる。
 成人してのちそれまで政治の実権を握っていた呂不韋を遠ざけ、数々の容赦の無い支配と改革を推し進め、
 戦国の六国、すなわち韓趙魏楚燕斉を滅ぼし、史上最初の中国の統一王朝を築きあげた。
 それまで如何なる王朝も成し得なかった偉大な事業を果たした政は、それまでの王号に代わり、
 自らを皇帝と称号し、封建制に代わって郡県制を敷き、度量衡・貨幣・車軌・文字の統一を行った。
 南北の征服、万里の長城や運河を築き、焚書坑儒でもって思想、各地の巡行を行い民心の統一を試みた
 始皇帝であったが、やがて死への恐怖から不老長寿の霊薬を求め、封禅の儀式を行うも、病によって死を迎える。
 死後二世皇帝胡亥が壮大な陵墓を築き、その偉業を称えたものの、三世子嬰の代にはすでに秦王は
 帝位に付くことすら出来ず、秦帝国は項羽と劉邦、二大英雄の前に滅ぶこととなった。

五つのエレメントを操ってドラゴンやら大ザルやらに変身、口から火を吹く兵馬俑してるジェット・リーな
ドラゴンエンペラーがモデルというかそのまんま。
徒手空拳が強いサーヴァントが本編に欲しかった……。




14-759 スキル・宝具未登録

【元ネタ】史記「秦始皇本紀」
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】嬴政
【性別】男
【身長】169cm
【体重】65kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力B 耐久D 敏捷B 魔力A 幸運E 宝具A++
【能力】陣地作成:A 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
             “工房”を越える“神殿”の形成が可能。
    道具作成:B 魔力を帯びた器具を作成できる。
             ゴーレムの一種である“俑”を作成可能。
【保有S】文武百般:A+ 刀剣術、馬術、拳法などの武術および文学、語学、律令、奇門遁甲など、
               秦代までに存在した文武両道について、Bクラス以上の習熟度を発揮できる。
     魔術:A+ 史上初めて中国を統一したキャスターは“皇帝”として五行の元素を操ることが出来る。
     カリスマ:E  軍団を指揮する天性の才能。
             大軍団をも自在に統率、指揮出来るが、兵士は恐怖と重圧によって士気が低下する。
【宝具】
 ・万里の長城(ムルス・シニカス)
 ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:- 最大補足:-
 始皇帝が生前建造した長大な城塞、万里の長城を模した結界宝具。
 最大で都市をまるごと囲うほどの霊的な防壁を敷き、万里の長城が中華とそれ以外とを
 仕切る壁であることから、城壁の内部は中原そのものと認識される。
 よって中国に起源を持つ全てのサーヴァントにとってこの内部は有利な陣地となるが、
 同時にキャスターはそれらの相手に対して優越した補正を得る。

 ・秦始皇帝陵(エグザキトゥス・アルグラエ)
 ランク:A++ 種別:結界宝具 レンジ:- 最大補足:-
 地下に造成される、皇帝が支配する土地の精巧なミニチュア。
 宝具『万里の長城』の効果で隔離された空間の模造を、地下に形成することが可能。
 完璧に模して造るには莫大な魔力と時間が必要となるため、通常空間の一部を切り取ったものか、
 ある程度縮尺しデフォルメしたものを形成することとなる。
 内部には宝石や貴金属、水銀で出来た精巧な偽物の自然と、泥や銅などで作られた町や人畜が広がり、
 周囲の地脈から吸い上げた魔力が大気には満ちる。
 この模型の世界においてはキャスターは完全な支配者であり、魔力を消費せずに兵馬俑を作成できるほか、
 自らの陣地として空間を改造可能。

【Weapon】長剣: キャスターが生前愛用した長剣。生前の暗殺未遂の経験から腰に佩かず背負っている。
【特記事項】
 秦王、秦の始皇帝。史上初めて中国を統一し、それまでの王を超越した存在として皇帝と号した。
 姓は嬴、氏は趙、諱は政。幼少時は父子楚とともに趙の国の人質となっていたが、呂不韋の力を借り帰国し、
 秦の王に即位した。呂不韋が父に譲った愛人の子であることから、一説に呂不韋の子であったと言われる。
 成人してのちそれまで政治の実権を握っていた呂不韋を遠ざけ、数々の容赦の無い支配と改革を推し進め、
 戦国の六国、すなわち韓趙魏楚燕斉を滅ぼし、史上最初の中国の統一王朝を築きあげた。
 それまで如何なる王朝も成し得なかった偉大な事業を果たした政は、それまでの王号に代わり、
 自らを皇帝と称号し、封建制に代わって郡県制を敷き、度量衡・貨幣・車軌・文字の統一を行った。
 南北の征服、万里の長城や運河を築き、焚書坑儒でもって思想、各地の巡行を行い民心の統一を試みた
 始皇帝であったが、やがて死への恐怖から不老長寿の霊薬を求め、封禅の儀式を行うも、病によって死を迎える。
 死後二世皇帝胡亥が壮大な陵墓を築き、その偉業を称えたものの、三世子嬰の代にはすでに秦王は
 帝位に付くことすら出来ず、秦帝国は項羽と劉邦、二大英雄の前に滅ぶこととなった。

五つのエレメントを操ってドラゴンやら大ザルやらに変身、口から火を吹く兵馬俑してるジェット・リーな
ドラゴンエンペラーがモデルというかそのまんま。
徒手空拳が強いサーヴァントが本編に欲しかった……。

18-705

【元ネタ】史記『秦始皇本紀』
【CLASS】キャスター
【マスター】遠坂時臣
【真名】?魂政
【性別】男
【身長・体重】170cm・74kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷C+ 魔力B 幸運B++ 宝具A++
【クラス別スキル】
陣地作成:-
 魔術師としての陣地作成スキルを所有しないが、
 宝具によってAランク相当までの陵墓や宮城を造営可能。

道具作成:-
 魔術師としての道具作成スキルを所有しないが、
 宝具によってBランク相当までの俑や銅人を作成可能。

【保有スキル】
皇帝特権:EX
 本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
 該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。
 始皇帝は自らを「祖龍」と称することで、霊長の王である竜の因子を帯びる。

カリスマ:E
 軍団を指揮する天性の才能。
 大軍団をも自在に統率、指揮出来るが、兵士は恐怖と重圧によって士気が低下する。

星の開拓者:EX
 人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
 あらゆる難航、難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。

【宝具】
『萬里長城・興安霊渠(北に長城あり 南に霊渠あり)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1-99 最大補足:1000人
 北方の匈奴に備え防御のため万里の長城を築造し、南方の越人を攻めるべく補給のため霊渠を掘削し、
 全土を行幸するために道路を整えた、新秩序の制定者、始皇帝の帝業を象徴する結界宝具。
 「伝国の玉璽」を据えた場所を基点とし、広大な土地を城塞によって隔離し、その内部を「中原」へと霊的に変質させる。
 更に霊脈の流動を操作することで常時膨大な魔力を得て、マスターからの魔力供給に依らず現界する。
 結界内部は中国に起源を持つほとんどのサーヴァントに有利な陣地となるが、
 同時に始皇帝にとっては領土でもあるため、彼らに対し一層優越した補正を得ることになる。

『四海泰平・絢爛極廟(六王畢りて、四海一なり 蜀山兀として、阿房出づ)』
ランク:A++ 種別:対軍宝具 レンジ:1-99 最大補足:1000人
 自己の願望を達成させる絶対皇帝圏。生前の始皇帝が建造しながら終ぞ完成しなかった大宮殿「阿房宮」と、
 その内に領地の全てを内包した大陵墓「秦始皇陵」を魔力によって再現したもの。固有結界とは似て非なる大魔術。
 ──不老不死の帝王が君臨するための永遠の王城。自我無く生も無い従者達が傅く、天子の鎮座する都。
 展開されてしばらくは蜃気楼めいた姿だが、魔力供給により確固たる実体を得れば、様々な機能を発揮する。
 幾千幾万もの侍女や美姫、楽師や道化、文武百官、更には兵馬を「俑」という一種のゴーレムとして作成、
 その身に無数の武器を溶かし込んだ12体の守護巨人「銅人」の鋳造など、魔力の続く限り不死の従者達を生成し続ける。
 内部空間は「阿房宮賦」に謳われた如く広大極まり、一つの宮城から別の場所へと移動するだけで、天候が変化する程。
 天の星は宝玉、大河は水銀、庭園の草木や禽獣は全て貴石や貴金属。それらは皆自然には朽ち果てることは無い。

【Weapon】
『長剣』
 始皇帝が生前使用したクロムメッキの長剣。暗殺未遂の経験からか、容易く抜けるよう常に背負っている。

『兵馬俑』
 魔力によって駆動する陶器の軍。「帯甲(歩兵)百余万、車(戦車)千乗、騎(騎兵)万匹」と恐れられた秦の大軍勢。

『銅人』
 魔力によって駆動する銅製の巨人像十二体。兵主神の模造であり、その内部には五兵(五種の武器)を搭載している。

【特記事項】
手前味噌のリサイクル。ZERO本編におけるギルの役回りだが、言峰+アサシンに主従とも暗殺される。
数々の苦い経験のため王者は孤独、恐怖と欲望こそが統治の本質と見ている。
聖杯への願いは不老不死の肉体で、その理想を反映してかサーヴァントとしての姿も青年時代のまま。
未来永劫天子として君臨することが目標で、逆に朕亡き国も民も殉死しろと思って実際させた困ったちゃん。
触媒は徐福の調合した仙薬。最も縁の強い者ではなく始皇帝が呼ばれたのは、不死への執念からだろう。



【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】始皇帝
【性別】男性
【身長・体重】181cm・60kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷D 魔力B 幸運A+ 宝具A++
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

単独行動:A
 マスター不在でも行動できる。
 ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。

【固有スキル】
皇帝顕現:EX
 並ぶものなき絶対的頂点君臨の証明。
 自身の領土内において絶対的命令権を獲得し、対象物にその行動を強制させる。
 始皇帝は意思を持つ相手だけでなく、意思を持たないものにさえ命令することが出来、
 石や水、概念さえも操るれ、命じるだけで物理的な影響をもたらすことも可能である。
 命令を無視するためには対魔力などではなく純粋に強靭な精神力が必要である。

カリスマ:A-
 大軍団を指揮する天性の才能。
 恐怖による支配なので能力・統率力こそ上がるものの、兵の士気は減少する。

心眼(偽):A+
 直感・第六感による危険回避。
 自身の死に対する恐怖心からくる、絶大な危機察知能力である。

【宝具】
『希求夢現(もとむるにかぎりなし)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:5~20 最大捕捉:1人
 夢の中で海神を射、現実に海神の化身たる巨魚・鮫竜を仕留めた連弩。
 弩は半ば始皇帝の精神が結晶化した物であり、妄執が深まるほど弩は強化され、
 魔力や精神への攻撃・ダメージの上昇・精神毒の付与等様々な影響が表れる。
 弩は始皇帝の危機を夢の形で予知し、戦闘に対し事前に模擬戦闘を行う事が可能。
 真名開放と共に射た矢には予知の中で相手に与えたダメージ数値が上乗せされる。
 更に神殺しの逸話を持つ為、神性スキルを持つ相手に対し追加ダメージを与える。

『万里長城』
ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:20~99 最大捕捉:1000人
 始皇帝が建造させた世界最大の城壁の具現。
 展開させる事で城壁の内部を自身の支配圏と出来る。
 内部と外部を分ける境界としての概念を持っており、二つの効果を有している。
 内部ではサーヴァント始皇帝の維持、宝具使用時などに用いられる全ての魔力を、
 支配圏内の霊脈や他の魔術師等から強制的に徴収することができる。
 外部に対しては侵入、侵略を阻む境界としての概念を利用した強固な障壁として攻撃を防ぐ。

『伝国玉爾』
ランク:A++ 種別:対国宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 霊鳥の巣より取り出した玉璧より作られた至高の玉印。
 周の鼎に代わる新たな祭器となり、「受命於天既壽永昌」と刻んである。
 始皇帝が支配する国の永遠の繁栄と守護を与える宝具であり、
 建築物等の始皇帝が支配する所有物は崩壊しても瞬時にノーコストで修復される。
 そのため、この宝具そのものを消滅させない限り破壊することは不可能となる。

『秦始皇帝陵』
ランク:EX 種別:結界宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 陵墓と地下宮殿からなる、異界を展開する結界宝具。
 展開される異界はかつて始皇帝が支配した「世界」そのものであり、
 水銀の河、宝石により彩られる天、始皇帝を補佐する臣や娯楽を担当する芸術家、
 始皇帝を守護する8000体を越える兵士、10万近い宝具も含む武器等の宝物が存在している。
 始皇帝の死亡時、本来聖杯へと送られるはずの始皇帝の魂魄を地下宮殿の中核に縛りつけ、
 陵墓と一体化することで崩壊する肉体を強制的に維持し現界させる。
 地下宮殿と一体化した始皇帝は一種の建造物とみなされ、『伝国玉璽』の恩恵を受けるため、
 陵墓と一体化した始皇帝を滅ぼすには世界をも破壊する規模の一撃放つ必要がある。

【解説】
 秦の始皇帝。聖杯にかける願いはもちろん不老不死の肉体。イメージは王土あたり
 傲慢不遜な性格で賢君であると同時に暴君でもある。
 凄まじく疑り深い性格だが、その分信頼を得たら意外と大きなデレが見れる・・・かも


25-216,217 スキル・宝具未登録

【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】始皇帝
【性別】男
【身長・体重】180cm・73kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷C 魔力A+ 幸運D 宝具EX
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

単独行動:A+
 マスター不在でも行動できる能力。

【固有スキル】
カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

黄金律:A
 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
 大富豪でもやっていける金ピカぶり。一生金には困らない。

皇帝特権(原初):EX
 本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
 該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。
 原初の皇帝であるアーチャーはランクがC以下であれば宝具ですら自分の物にできる。

軍略:A+
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具や対城宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具、対城宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

破壊工作:A
 戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。
 トラップの達人。
 ランクAならば、相手が進軍してくる前に六割近い兵力を戦闘不能に追いこむ事も可能。
 ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。

反骨の相:A+ 
 権威に囚われない、裏切りと策謀の梟雄としての性質。
 相手が保有する同ランク以下のカリスマや魅了などの人を誑かすスキルを全て無効化する。
 令呪についても具体的な命令であれ決定的な強制力になりえない。

貧者の見識:A+
 相手の性格・属性を見抜く眼力。
 言葉による弁明、欺瞞に騙されない。
 人質の子として死と隣り合わせの幼少期を過ごし、
 最終的には天下統一に至った始皇帝の相手の本質を掴む力を表す。

無辜の怪物:A+
 暴虐なる始皇帝。
 本人の意思とは関係なく風評によって真相をねじ曲げられ、能力・姿が変貌している。
 ちなみに、この装備(スキル)は外せない。

星の開拓者:A+
 人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
 あらゆる難航、難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。
 中国大陸を統一し、原初の皇帝に至ったその偉大さを表すスキル。

【宝具】
『秦始皇帝(ファーストエンペラー)』
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:1~999 最大捕捉:10000000
始皇26年、始皇帝は天下を統一し、諸侯から民衆までに平安をもたらしたため、号を立て皇帝となった。
天下を統一するに至った始皇帝の誇る最強の軍隊を召喚する宝具。味方を強化する効果も持つ。
軍の中の戦士全員が英霊並の実力を持つ。まさに天下を統一するに相応しい一騎当千の戦士達が集う軍である。
始皇帝の持つこの宝具に勝る事が出来るのは神話の英雄・神霊しか出来ないと言われている。
この宝具は持ち主が許可すれば持ち主以外の誰かに譲り渡す事が可能であり、
この宝具を得た人物はカリスマ、黄金律、皇帝特権等のスキルを得る事が出来る。

『皇帝盡并兼天下(ザ・ワールド・ユニフィケーション)』
ランク:EX 種別:結界宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:100
中国統一を成し遂げ、「始皇帝」と名乗った男”政”の結界宝具。
英雄であるが、梟雄でもある原初の皇帝。偉大な英雄であるはずが、梟雄の性質も持ち合わせる清濁併せ呑む男。
この宝具を持つ者は勝利と栄光を約束される。まさに天下を統一した皇帝に相応しき宝具。聖杯戦争時に一度だけこの宝具を発動する事が出来る。
原初の皇帝、偉大なる英雄としての始皇帝の力を解放する。この宝具が発動した戦闘は必ず始皇帝が勝つ。
発動後、始皇帝は皇帝としての全ての力を失う。残るのは梟雄としての性質と力のみ。
自らの国の為に悪役となり、梟雄となる事を受け入れた英雄。中国大陸全ての悪、憎しみ、悲しみを背負い、男は何を思ったのか。

【Weapon】
『無銘・連弩』
『無銘・剣』

【解説】
始皇帝。姓は嬴、諱は政。
歴史上の重要な人物であり、約2000年に及ぶ中国皇帝の先駆者である。統一後始皇帝は、重臣の李斯とともに主要経済活動や政治改革を実行した。
従来の配下の一族等に領地を与えて世襲されていく封建制から、
中央が選任・派遣する官僚が治める郡県制への全国的な転換(中央集権)を行い、国家単位での貨幣や計量単位の統一、交通規則の制定などを行った。
巨大プロジェクトも実行し、万里の長城の建設や、等身大の兵馬俑で知られる秦始皇帝陵の建設などを、多くの人民に犠牲を払わせつつ行った。
また、法による統治を敷き、焚書坑儒を実行したことでも知られる。
始皇帝が暴虐な君主だったという評価は、次の王朝である漢の時代に形成された。『漢書』「五行志」では、始皇帝を「奢淫暴虐」と評する。
漢は秦を倒した行為を正当化するためにも、その強調が必要だった。
特に前漢の武帝時代以降に儒教が正学となってから、始皇帝の焚書坑儒は学問を絶滅させようとした行為(滅学)と非難した。
しかし、清末民初の章炳麟は『秦政記』にて、権力を一人に集中させた始皇帝の下では、すべての人間は平等であったと説いた。
始皇帝が長命か、または扶蘇が跡を継いでいたならば、始皇帝は三皇または五帝に加えても足らない業績を果たしただろうと高く評価した。
また、日本の桑原隲蔵は1907年の日記にて始皇帝を不世出の豪傑と評し、創設した郡県制による中央集権体制が永く保たれた点を認め、
また焚書坑儒は当時必要な政策であり過去にも似た事件はあったこと、宮殿や墳墓そして不死の希求は当時の流行であったことを述べ、始皇帝を弁護した。
馬非百は 歴史修正主義の視点から伝記『秦始皇帝傳』を1941年に執筆し、始皇帝を「中国史最高の英雄の一人」と論じた。馬は、蒋介石と始皇帝を比較し、経歴や政策に多くの共通点があると述べ、この2人を賞賛した。そして中国国民党による北伐と南京での新政府樹立を、始皇帝の中国統一に例えた。
文化大革命期には、始皇帝の再考察が行われた。当時は、儒家と法家の闘争という面から中国史を眺める風潮が強まった。中国共産党は儒教を反動的・反革命的なものと決めつけた立場から、孔子を奴隷主貴族階級のイデオロギーとし、相対的に始皇帝を地主階級の代表として高い評価が与えられた。
文字という側面から藤枝晃は、始皇帝は君主が祭祀や政治を行うためにある文字の権威を取り戻そうとしたと評価した。周王朝の衰退そして崩壊後、各諸侯や諸子百家も文字を使うようになっていた。焚書坑儒も、この状態を本来の姿に戻そうとする側面があったと述べた。
また、秦代の記録の多くが失われ、漢代の記録に頼らざるを得ない点も、始皇帝の評価が低くなる要因だと述べた。




【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】始皇帝
【性別】男
【身長・体重】180cm・73kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷C 魔力A+ 幸運D 宝具EX
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

単独行動:A+
 マスター不在でも行動できる能力。

【固有スキル】
カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

黄金律:A
 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
 大富豪でもやっていける金ピカぶり。一生金には困らない。

皇帝特権(原初):EX
 本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
 該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。
 原初の皇帝であるアーチャーはランクがC以下であれば宝具ですら自分の物にできる。

軍略:A+
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具や対城宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具、対城宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

破壊工作:A
 戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。
 トラップの達人。
 ランクAならば、相手が進軍してくる前に六割近い兵力を戦闘不能に追いこむ事も可能。
 ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。

反骨の相:A+ 
 権威に囚われない、裏切りと策謀の梟雄としての性質。
 相手が保有する同ランク以下のカリスマや魅了などの人を誑かすスキルを全て無効化する。
 令呪についても具体的な命令であれ決定的な強制力になりえない。

貧者の見識:A+
 相手の性格・属性を見抜く眼力。
 言葉による弁明、欺瞞に騙されない。
 人質の子として死と隣り合わせの幼少期を過ごし、
 最終的には天下統一に至った始皇帝の相手の本質を掴む力を表す。

無辜の怪物:A+
 暴虐なる始皇帝。
 本人の意思とは関係なく風評によって真相をねじ曲げられ、能力・姿が変貌している。
 ちなみに、この装備(スキル)は外せない。

星の開拓者:A+
 人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
 あらゆる難航、難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。
 中国大陸を統一し、原初の皇帝に至ったその偉大さを表すスキル。

【宝具】
『秦始皇帝(ファーストエンペラー)』
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:1~999 最大捕捉:10000000
始皇26年、始皇帝は天下を統一し、諸侯から民衆までに平安をもたらしたため、号を立て皇帝となった。
天下を統一するに至った始皇帝の誇る最強の軍隊を召喚する宝具。味方を強化する効果も持つ。
軍の中の戦士全員が英霊並の実力を持つ。まさに天下を統一するに相応しい一騎当千の戦士達が集う軍である。
始皇帝の持つこの宝具に勝る事が出来るのは神話の英雄・神霊しか出来ないと言われている。
この宝具は持ち主が許可すれば持ち主以外の誰かに譲り渡す事が可能であり、
この宝具を得た人物はカリスマ、黄金律、皇帝特権等のスキルを得る事が出来る。

『皇帝盡并兼天下(ザ・ワールド・ユニフィケーション)』
ランク:EX 種別:結界宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:100
中国統一を成し遂げ、「始皇帝」と名乗った男”政”の結界宝具。
英雄であるが、梟雄でもある原初の皇帝。偉大な英雄であるはずが、梟雄の性質も持ち合わせる清濁併せ呑む男。
この宝具を持つ者は勝利と栄光を約束される。まさに天下を統一した皇帝に相応しき宝具。聖杯戦争時に一度だけこの宝具を発動する事が出来る。
原初の皇帝、偉大なる英雄としての始皇帝の力を解放する。この宝具が発動した戦闘は必ず始皇帝が勝つ。
発動後、始皇帝は皇帝としての全ての力を失う。残りのは梟雄としての性質と力のみ。
自らの国の為に悪役となり、梟雄となる事を受け入れた英雄。中国大陸全ての悪、憎しみ、悲しみを背負い、男は何を思ったのか。

【Weapon】
『無銘・連弩』
『無銘・剣』


【解説】
始皇帝。姓は嬴、諱は政。
歴史上の重要な人物であり、約2000年に及ぶ中国皇帝の先駆者である。統一後始皇帝は、重臣の李斯とともに主要経済活動や政治改革を実行した。
従来の配下の一族等に領地を与えて世襲されていく封建制から、
中央が選任・派遣する官僚が治める郡県制への全国的な転換(中央集権)を行い、国家単位での貨幣や計量単位の統一、交通規則の制定などを行った。
巨大プロジェクトも実行し、万里の長城の建設や、等身大の兵馬俑で知られる秦始皇帝陵の建設などを、多くの人民に犠牲を払わせつつ行った。
また、法による統治を敷き、焚書坑儒を実行したことでも知られる。
始皇帝が暴虐な君主だったという評価は、次の王朝である漢の時代に形成された。『漢書』「五行志」では、始皇帝を「奢淫暴虐」と評する。
漢は秦を倒した行為を正当化するためにも、その強調が必要だった。
特に前漢の武帝時代以降に儒教が正学となってから、始皇帝の焚書坑儒は学問を絶滅させようとした行為(滅学)と非難した。
しかし、清末民初の章炳麟は『秦政記』にて、権力を一人に集中させた始皇帝の下では、すべての人間は平等であったと説いた。
始皇帝が長命か、または扶蘇が跡を継いでいたならば、始皇帝は三皇または五帝に加えても足らない業績を果たしただろうと高く評価した。
また、日本の桑原隲蔵は1907年の日記にて始皇帝を不世出の豪傑と評し、創設した郡県制による中央集権体制が永く保たれた点を認め、
また焚書坑儒は当時必要な政策であり過去にも似た事件はあったこと、宮殿や墳墓そして不死の希求は当時の流行であったことを述べ、始皇帝を弁護した。
馬非百は 歴史修正主義の視点から伝記『秦始皇帝傳』を1941年に執筆し、始皇帝を「中国史最高の英雄の一人」と論じた。馬は、蒋介石と始皇帝を比較し、経歴や政策に多くの共通点があると述べ、この2人を賞賛した。そして中国国民党による北伐と南京での新政府樹立を、始皇帝の中国統一に例えた。
文化大革命期には、始皇帝の再考察が行われた。当時は、儒家と法家の闘争という面から中国史を眺める風潮が強まった。中国共産党は儒教を反動的・反革命的なものと決めつけた立場から、孔子を奴隷主貴族階級のイデオロギーとし、相対的に始皇帝を地主階級の代表として高い評価が与えられた。
文字という側面から藤枝晃は、始皇帝は君主が祭祀や政治を行うためにある文字の権威を取り戻そうとしたと評価した。周王朝の衰退そして崩壊後、各諸侯や諸子百家も文字を使うようになっていた。焚書坑儒も、この状態を本来の姿に戻そうとする側面があったと述べた。
また、秦代の記録の多くが失われ、漢代の記録に頼らざるを得ない点も、始皇帝の評価が低くなる要因だと述べた。

  • 最終更新:2022-03-23 20:16:46

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード