リチャード三世

【元ネタ】史実 & シェイクスピア『リチャード三世』
【CLASS】アヴェンジャー
【真名】リチャード三世
【性別】男
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力:E 耐久:D 敏捷:E- 魔力:E 幸運:B- 宝具:C+
【固有スキル】
演技:C
 本当の思考や目的を偽り隠し、外部の信用を引き寄せる能力。
 生前の能力に加え『リチャード三世』における描写によって強化されている。

演出:D
 印象的な発言や行動を見せる演出力。やや低い確率で行動・戦闘のイニシアティブを操作できる。
 シェイクスピアの『リチャード三世』の主役としての知名度により得た後付けスキル。

策謀:C
 状況を把握分析し、他者の裏をかいて活路を切り拓く能力。
 このスキルのランクが高いほど、正純の英雄からは遠ざかる。
 生前の能力に加え、後世の伝承や創作の中での姿によって強化されている。

無辜の怪物:E
 生前の行いから生まれたイメージによって、過去や在り方をねじ曲げられた奸物の名と姿。
 能力・姿が変貌してしまい、伝承や戯曲に描かれるような、傴僂、跛足の怪人物として現界する。
 ちなみに、この装備(スキル)は外せない。

【宝具】
『歪曲の白薔薇(ロサ・アルバ・オブ・ディストーション)』
 ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人
 歪みねじくれ、穢れてほとんど黒に濁った花弁をもつ、かつては白かった薔薇。
 真名解放によって成長し、対象に絡みついて、その外見・性質・存在を邪悪なものへと歪める。
 英霊が対象の場合は、属性は『混沌・悪』に強制的に塗り替えられる。
 外部からの不条理な悪名を象徴する宝具であるため「幸運」によって抵抗が可能だが、
 正当な英霊としての名声が高いほど、宝具の効果は高くなる。

【解説】
 イングランド王国、ヨーク王朝最後の王。
 姦計と暗殺によって次々と親族や政敵を葬り、とりわけ、甥である12歳の国王エドワード五世を廃し
 10歳の弟リチャードとともにロンドン塔に幽閉、のちに暗殺して王位を簒奪した極悪非道の奸物として伝えられ、
 その容姿も傴僂や跛足をもつ見るからに醜悪な人物であったとされた。
 後にシェイクスピアは、彼を主人公とした戯曲『リチャード三世』を書き、
 外道としての魅力をいかんなく発揮する主人公に描き出した。

 しかし、親族や政敵の暗殺・処刑などを彼の野望によるものとする確証はなく、兄王リチャード四世、
 バッキンガム公ヘンリー、テューダー朝の創設者ヘンリー七世などによるものという説も唱えられている。
 また、彼の存命時のイングランドは、薔薇戦争末期の紛争と政争がつづく不安定な時代であることを踏まえれば、
 国家の安定のために極端な手段を取ることはさほど異常とは言えない。
 彼の治世には反乱が続いたが、政情を収拾するための中央集権化政策や貴族権力の抑制に対する
 貴族層の反動という面もあり、その業績を再評価する見方もある。
 姿が醜悪とされたのもテューダー朝時代に入ってしばらくしてからの事で、
 実際には脊柱側弯症が誇張された程度であり、容姿も醜くは無かったという遺骨復元結果も出ている。
 現在では、ヨーク朝を滅ぼしてイングランドを支配したテューダー朝の正当性を固めるため、
 また、薔薇戦争の混乱や争いを処理するため、悪行・悪名を一身に負わされたという見方が強まっている。

 だが、当人はすでに、自身の生涯と後世の評価の偏りから、世界と人間に絶望しており、
 伝承や物語で語られるとおりの悪党として振る舞い、都合のいい「悪役」を求め続ける人類の願いに応えて
 世に歪みと悪を広めるために活動することに意義を見出している。容姿も伝承どおりの歪んだ姿で現界する。
 現界後の趣味はシェイクスピアの戯曲を読んで、悪党としてのスタイルや演出を研究すること。

  • 最終更新:2013-10-02 22:51:59

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