ヘンリク二世
【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】ヘンリク二世
【性別】男性
【身長・体重】179cm・75kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運D 宝具C
【クラス別スキル】
狂化:B
全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。
狂化を受けても、不思議とマスターには大人しい反応を返すことが多い。
【固有スキル】
信仰の加護:A
一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。
異教徒に対する狭量さ、甘く見る傾向こそあるが、人格は至って清廉に保たれている。
対魔力:E
自身の敬虔な信仰心による対魔力を有するが、狂化によりランクダウン。
無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。
もとのランクでも魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
【宝具】
『敬虔なる黒鷲(ポボジュヌィ・ワールシュタット)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:3人
国土を守護する偽の奇蹟。
バーサーカーを除く対象への守護として機能する宝具だが、
使用する度に彼の肉体は、全身が引きちぎられるような激痛が襲う。
狂化でさえもこの痛みを鎮めることは叶わず、激痛に耐える間に凶暴性が飛躍的に増す。
使用回数が一定数に達すると、四肢から順に実際に引きちぎられていき、
最後には首が千切られて消滅となる。
【Weapon】
『無銘・槍』
当時の欧州でスタンダードであった装備。
鎧も槍も非常に重く、素早い展開力を持つ騎馬民族との戦闘を想定していない。
【解説】
ピャスト朝のポーランド大公。通称は敬虔公。
シロンスク=ヴロツワフ、クラクフ、ヴィエルコポルスカ南部の君主も務めた。
兄弟が相次いで不幸に遭い、とんとん拍子に相続者に指名され、
若い時点で父公の政治にも発言権を持っていた。
父公が死去し、単独統治を開始すると、父の権威(実質的なポーランド王)を
完全な形で継承すべく、神聖ローマ皇帝家との同盟を決裂し、
教皇と結ぶことで教会との関係修復に努めた。
内政の危機が一先ずは去った時、彼に不幸が訪れる。
ルーシを破壊し尽くしたモンゴル軍がポーランドの喉元にまで迫ってくると、
三万とも二万五千とも号される欧州諸侯同盟軍の総大将としてモンゴル軍を迎え撃つが、
モンゴル軍の戦略の前には手も足も出ずあっという間に軍は瓦解。
ヘンリク公自身もあっという間にモンゴル軍に殺され、首は引きちぎられ、槍に突き刺し印として掲げられた。
後世、このレーグニツァの戦いは「死体の山(ワールシュタット)」の戦いとも称される。
モンゴル人にとっては通過点での小競り合いに過ぎなかったが、欧州全土に言わせればそうではなかった。
だが、その翌年に皇帝オゴデイが死去し、モンゴル軍が撤退せざるを得なくなるという“奇跡”が起きた。
ヘンリク二世は治世こそ短かったが、その勇名は英雄的ではあったと言えよう。
彼の死後、ポーランド国内は小規模な国家群が乱立し、結果として荒れることとなったが。
- 最終更新:2018-02-16 23:09:27