フェリドゥーン

【元ネタ】シャー・ナーメ
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】フェリドゥーン
【性別】男性
【身長・体重】193cm・86kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運C 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

【固有スキル】
カリスマ:A
 大軍団を指揮する天性の才能。
 500年に渡って善政を布き、王として君臨し続けた。
 Aランクはおおよそ人間として獲得しうる最高峰の人望といえる。

天使の加護:A+
 神や天使などの上位存在からの助言により、その状況での最適解を知る事ができる。
 A+ランクにもなれば、フェリドゥーン自身の意思や行動を縛る“呪い”の域にまで達している。

勇猛:B
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉の効果を大幅に削減する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

【宝具】
『喰らい呑む鋼牛(グルザ・イ・ガウサール)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:1人
 フェリドゥーンが鍛冶屋に作らせた、矛先が牝牛型の鎚になっている武器。
 攻撃対象が保有する神秘そのものを吸収し、持ち主に還元する“神秘喰らい”。
 特に竜種や竜属性保有者、それらの類似存在に対して強い効果を発揮する。
 竜種が内包する神秘量からいってあり得ないが、理論的には竜種をただの獣に堕する事も、フェリドゥーンが竜種になる事も可能。
 晩年のフェリドゥーンが竜に化ける事ができたのは、蛇王ザッハークから吸収した神秘を使用した為である。

【解説】
 シャー・ナーメに唄われる英雄。しばしば、アジ・ダハーカを倒した英雄スラエータオナと同一視される。
 蛇王ザッハークに父を殺されたフェリドゥーンは、母と共に牝牛ビルマーヤの元に身を寄せる。
 成人したフェリドゥーンは父の敵を討つ為に出陣する事を決意し、それに先立って牛頭の鎚矛(グルザ・イ・ガウサール)という武器を作らせた。
 その進撃は天使スラオシャの加護によって導かれ、彼はザッハークの元にたどり着く。
 しかし、「ザッハークを殺してはならぬ」とのスラオシャの言葉に従い、デマーヴァンド山の洞穴に幽閉する事とした。
 その後はイランの王となり、50歳の時には三人の息子に国を三分割して与えた。
 その中でも一番下のイーラジは、息子らの勇気を試す為に竜に変身したフェリドゥーンに対し、
 「我らはフェリドゥーンの子。竜よ、お前に勝ち目はない。消え失せよ」と宣言する程の胆力を持っており、イラン王位は彼に渡された。
 しかし、末子に嫉妬した2人の兄の手にかかり、イーラジは非業の死を遂げる。
 イーラジの孫であるマヌーチェフルは、この2人を討ち取って仇をとり、フェリドゥーンはマヌーチェフルに王位を渡す。
 諍いによって三人の息子を失ったフェリドゥーンは人々との交わりを避けるようになり、悲しみの内に亡くなった。

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【元ネタ】『王書』
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】ファリードゥーン
【性別】男性
【身長・体重】199cm・113kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷A+ 魔力A 幸運C 宝具A++
【クラス別スキル】
対魔力:A
 A以下の魔術は全てキャンセル。
 事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。

【固有スキル】
直感:A
 戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。
 研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。

カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

変化:EX
 ファリドゥーン王の竜への化身。
 天使より与えられた魔術の秘奥を行使し、巨大な龍へと姿を変えることができる。

天使の加護:A+
 重要な局面においては天使の助言が与えられる他、
 英雄単位の実戦に流用して十分有効な程の高位の魔術を授けられている。

【宝具】
『穿てる鋼牛(グルザ・イ・ガウサール)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 後代のペルシア英雄達に愛用された“牛頭の槌矛”の原典。
 『打ち砕く』という概念に特化させて鍛冶屋達に打たせた武器であり、
 如何なる“障害”にも破壊判定を得ると共に、通常運用時の制圧力が超強化されている。
 蛇王退治の逸話により、竜種由来の防御を砕く際にはさらに補正が増す。

『悪封ず劫末(デマーヴァンド・アルスラーン)』
ランク:A++ 種別:対神宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:?
 世界の終わりまで「蛇王」を封じる戒め。
 近距離では攻撃時の“縄の付加効果”、中遠距離では“飛縄”として顕現する封印の宝具。
 縄を受けた対象を更に縛る『獅子の革』は、周囲の空間ごと対象を座標固定し、
 次いで『鎖』が時間を固定し、最後に『楔』が運命を呪縛する。
 故に、縄による拘束から封印完成までは革・鎖・楔の三工程を要し、戒めの完遂には抵抗阻害の手段が必要。
 完成された封印は加えられた干渉をそのまま返すため、神霊でも力尽くの破壊は不可能だが、
 唯一“終末”の属性のみが、この封印を風化させられる弱点である。

『訴うる義旗(デラフシュ・カヴィアニ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:500人
 カーヴェの旗。槍に鍛冶屋の前掛けを括りつけた戦旗。
 後にササン朝に用いられ、後世ではイランの独立性の象徴ともなった“最初の国旗”。
 旗を飾る宝石と玉は魔力炉として機能しており、旗全体を輝かせると同時に魔力を蓄積している。
 それを用いて旗を視認した自軍の士気と能力を向上させたり、
 逆に旗へ注がれた祈りを魔力に変換し、槍旗の持ち主に供給することも可能。

【解説】
 ピーシュダード朝第6代王。500年の統治を敷いた、シャーナーメの英雄。
 アヴェスターのスラエータオナに相当する。
 蛇王ザッハークの夢に“蛇王の殺害者”として現れ、王に幾度も命を狙われる幼少期を過ごす。
 成人後、鍛冶屋カーヴェの蜂起軍を味方につけ魔城バイトル・ムカッダスを陥落させると、
 遠征から舞い戻ってきた蛇王を一撃で仕留め、天使の忠告に従いザッハークをデマーヴァンド山に封印した。
 戦後、父がジャムシード王の子の一人であったことや、その功労を受けて新たな王となる。
 しかし子の代になると、長兄サルムが領地配分に不満を持ち、次兄トゥールと結託してイラン王の末弟を殺した。
 結局ペルシアの玉座は、この二名の伯父を征服した、末弟イーラジの子マヌーチェフルが継いだが、
 晩年の老王フェリドゥーンは我が子の間の惨劇に世を嘆き死んでいった。
 彼は蛇王の不在を狙って城を攻める道中に天使から魔術を授かっており、晩年龍に化けた逸話もある。

  • 最終更新:2018-01-13 20:19:15

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