ピエール・コーション

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ピエール・コーション
【性別】男性
【身長・体重】168cm・62kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具E
【クラス別スキル】
陣地作成:B
 自らに有利な陣地を作り上げる。
 敵対者の受ける啓示、加護の効果を弱める“裁きの場”を形成する事が可能。

道具作成:-
 彼による聖別は無効である。

【固有スキル】
無根の聖者:-
 善を偽る欺瞞の権化。
 相手からは信仰の加護スキルを持つ秩序・善の人物に見える。
 真名が明らかになると、この効果は消滅。

計略:B-
 物事を思い通りに運ぶための才能。状況操作能力。
 あらゆる状況のイニシアティブ判定において有利な修正を得るが、
 実戦闘への突入後はランクが下降してしまう。

仕切り直し:C
 戦闘をはじめとする対決事から離脱する能力。
 また、不利になった状況をその開始ターン(1ターン目)に戻し、行動の条件を初期値に戻す。

【宝具】
『いと慈悲深き恩情の書(フォ・コーション)』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人
 大文字で六行ほどの文章が書かれた一枚の羊皮紙。
 “対象が到底受け入れられない事”を
 “許容範囲にある事”と誤認させる。
 自身の表層意識と無関係に危険を察知する能力を持つ者のみ、
 その能力を用いた対抗判定により抵抗を試みる事ができる。

【解説】
 ランス出身の聖職者、元パリ大学総長、ボーヴェおよびランスの司教。
 ジャンヌ・ダルクを異端裁判にかけ火刑に処するに至った責任者とされる。

 捕虜となったジャンヌ・ダルクの身柄を英国側が買い取る為の交渉に奔走したコーションは、
 彼女が捕虜になったのが自分の管区内であった事を理由として彼女の異端裁判を主宰した。
 裁判の終盤、コーションは教会の慈悲からとして被告に改悛誓約書へと署名させて
 彼女が受けた啓示が真の神から来るものでなかった事を認めさせ、この改悛によって
 彼女を助命し、下される筈だった破門判決を取り止めて永久入牢を申し渡した。
 ところが彼女は誓約を破って再び男装に戻ったため、もはや救済の術無い“戻り異端”に
 コーションは止むを得ず破門判決を下し、俗権へと身柄を引き渡して火刑に処する事となった。

 が、実際にはピエール・コーションには裁判を行う権利すら無かった。
 権利を持つのは、被告の生地ないし異端の罪を犯した現場を管区とする者である。
 裁判に際しては意図的な報告無視、記録官への介入、判事らへの買収・脅迫等々が行われた。
 審議場所を牢に移し、狭いので人数を制限する必要がある、と都合の悪い人員を締め出した。
 被告に読み聞かせ署名を承諾させた改悛誓約書は六行程度、長くとも八行程度であったが
 実際の裁判記録に残され公衆の前で読み上げられたものはとても似つかぬ長大な文章であった。
 戻り異端の確認後、彼は「全て上手く行った、奢ってくださいよ」と英国人に話したという。

 ともかく彼は有能ではあった。裁判を公正に見せかける為に尽力したその功績は、
 「不正義がこれ程までに正義の形をとった事はない」と絶賛を受けたのである。

  • 最終更新:2015-12-13 23:28:18

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