ニーコン

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ニーコン
【性別】男性
【身長・体重】182cm・69kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷D 魔力A 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
道具作成:D-
 魔術的な道具を作成する技能。
 ニーコンは宗教的な祭具の純化に特化しており、
 道具の加工は得意とするものの、一からの作成には不向きである。

陣地作成:B-
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 ニーコンは宗教的な陣地の純化に特化しており、
 既存の“工房”やそれに匹敵する霊地や魔術的施設の純化に特化している。

【固有スキル】
無辜の怪物:C
 背教の悪魔、アンチ=キリスト。
 生前の行いから生まれたイメージによって、過去や在り方をねじ曲げられた怪物の名。
 魔獣に匹敵する高い魔力と神秘を持つも、純粋な戦闘力は低い。
 ちなみに、この装備(スキル)は外せない。

洗礼詠唱:A-
 正教における“神の教え”を基盤とする魔術。
 その特性上、霊的・魔的なモノに対しては絶大な威力を持つ。
 魔を宿した現在、その威力は半減している。
 
カリスマ(偽):B
 果断な態度と巧妙な話術によって人々を惹きつける才能。
 魔力的なものではないので抵抗は難しく、
 理性の乏しい者であれば容易く篭絡出来る。

【宝具】
『陽の翳るを過ぎれば月もまた分かち(スタローヴェル・ラスコール)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:7人
 正教を二分した大改革の再現。
 サーヴァントに対して十字を切ることで対象に宿る複数の信仰を分離し、
 保有する魔力を削らせて単独行動:Cを保有するサーヴァントを生み出す。
 善悪、正邪、様々な側面を持つ程に知名度の高い大英雄であれば、
 生まれたサーヴァントもまた相応の実力を持ち、対象のステータスも大きく減ずる。
 アンチ=キリストの汚名を背負った自身もまた、この宝具の対象となる。

【解説】
 1653年にロシア正教会の総主教に着任した宗教家。
 彫りの深く憂いを帯びた顔立ちに朗々とした声からカリスマ性が高く、
 1648年に起きた塩一揆を鎮圧に貢献する等、実際の手腕にも長けており、
 当時のツァーリであるアレクセイとは擬似的な親子にも似た親愛を交わしていた。
 国際化の潮流に乗り始めたモスクワに必要不可欠であった儀礼改革を断行すべく、
 アレクセイ帝はニーコンを総主教の座に据えるも、ニーコンは思わぬ行動に出る。

 当時のモスクワは「タタールのくびき」や大動乱の中でギリシア式の儀礼を失くし、
 様々な異教とチャンポンした独自の儀礼を行っていた。
 更には「第三のローマ」に象徴される聖なるルーシ信仰によって、
 このガラパゴス化した儀式を絶対視し、宗教的交流にさえ難色を示していた。

 総主教ニーコンは全ての教会に典礼や儀式をギリシア式の儀礼に倣うように通達し、
 モスクワの教会はギリシア式に改ざんされ、ラテン化したイコンは両目を抉られた。
 反対する者は容赦なく投獄し、挙句の果てには「ツァーリは月であり、総主教は太陽」とまで主張した。
 こうしたニーコンの態度に業を煮やしたアレクセイはニーコンを罷免するも、
 改革自体を取り消さずにギリシア式のままで儀礼をするようにお触れを出した為、
 人口の一割が古儀式派となってユーラシアの大地に散らばり、古い教えを守り続けた。


  • 最終更新:2014-03-31 22:15:31

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