ティベリウス・クラウディウス・ネロ

【元ネタ】史実 ローマ史
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】ティベリウス・クラウディウス・ネロ
【性別】男性
【身長・体重】176cm・70kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B+ 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運D 宝具B+
【クラス別スキル】
対魔力:E
 魔術に対する守り。
 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。

騎乗:A
 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。

【保有スキル】
鑑識眼:A
 人間観察を更に狭くした技術。
 対象となる人間が将来的にどのような形で有用性を獲得するかの目利きに極めて優れている。

吝嗇家:A
 質素倹約を旨とする忍耐強さ。
 魔力の消費コストを半減させる。

軍略:C
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

【宝具】
『雷神は疾きを讃う(オリンピア・クアドリガ)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:5~99 最大捕捉:300人
 古代オリンピックの戦車競走で優勝した際に用いた戦車。
 優勝したことから“何者よりも速い”という概念を持ち、最高速度に上限が存在しない。
 ただし加速には相応の時間と走行距離が必要。
 また、オリンピックを司る神霊ユピテル(ゼウス)の加護により、走行速度に応じた威力の雷を纏う。
 この性質上、速度が上がるほどに強力な宝具となるが、魔力の消費量も比例して増大していく。

【Weapon】
【グラディウス】
 古代ローマで用いられた、肉厚な刃を持つショートソード。合金を用いているため破損しにくく切れ味にも優れる。
 ヒスパニアを起源とする剣で、大スキピオのヒスパニア遠征を切っ掛けに導入されたと言われている。
 ちなみにティベリウスの剣はかの大英博物館に展示されているとか。

【解説】
 名門クラウディウス家の御曹司。
 後にローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの養子となり、やがては二代目皇帝となる男の若き日の姿。

 母リウィアがティベリウスを妊娠していたにもかかわらず
 夫と別れてアウグストゥス(当時はオクタウィアヌス)と結婚した為、父一人の手で育てられる。
 成長した後は弟の大ドルススと共に軍事能力に頭角を現し、ウィプサニアとの結婚生活も順風満帆であった。

 しかし、弟の大ドルススの落馬事故による死や、
 アウグストゥスが自身の孫に帝位を引き継がせる布石としてティベリウスと妻ウィプサニアを強引に離婚させ、
 性的に奔放な娘であるユリアと結婚させられるなど、先行きに暗雲が立ち込め始める。
 
 また、ティベリウスとアウグストゥスは政治戦略の面でも意見を異にすることが多く、
 性格的な相性も決して良くなかった。
 これらの軋轢が積み重なった結果、ティベリウスはロドス島に出奔し、アウグストゥスの激怒を買う。
 オリンピックの戦車競走で優勝したのは、このロドス島に隠遁していた頃のことである。

 アウグストゥスが後継者にと望んでいた二人の孫が死去すると、ティベリウスはローマに呼び戻され、後継者に任命された。
 しかし、アウグストゥスに良く思われていないのは変わらず、
 甥のゲルマニクスが帝位を継ぐまでの中継ぎとしての任命であり、元老院にもそれを揶揄されたという。
 一方で、ティベリウス本人も皇帝になりたいとは思っておらず、その重責を疎んでいたと伝わる。

 その政治手腕によりローマ帝国を確固たるものにしながら、
 人気取りに見向きもしなかった為に人心を集められず、
 人々の愚かしさに失望し、人間嫌いの隠遁皇帝となるのは、ずっと後の話である。

【蛇足】
 ライダーのクラスで召喚された場合、まだ帝位を継ぐ前の肉体・精神で召喚される。そのため、皇帝特権は持たない。
 性格はシャイだが生真面目で、サーヴァントとして誠実に仕えてくれる。

 特技:人材発掘
 好きな物:誠実な人
 苦手な物:阿諛追従 人付き合い
 天敵:アウグストゥス



【元ネタ】史実 ローマ史 クトゥルフ神話
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ティベリウス・ユリウス・カエサル
【性別】男性
【身長・体重】180cm・75kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷E 魔力C 幸運E 宝具A++
【クラス別スキル】
陣地作成:A+
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 離島を占拠することで、“神殿”を上回る“魔島”を形成することが可能。

道具作成:-
 宝具による召喚能力を得た代償に、道具作成スキルは失われている。

【保有スキル】
皇帝特権:B++
 本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
 該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。
 自らの神格化を拒んだためか、肉体的な負荷(神性など)は獲得できない。

人間観察:A
 人々を観察し、理解する技術。
 ただ観察するだけでなく、名前も知らない人々の生活や好み、人生までを想定し、
 これを忘れない記憶力が重要とされる。

吝嗇家:A
 質素倹約を旨とする忍耐強さ。
 魔力の消費コストを半減させる。

【宝具】
『我が楽土は誹謗に堕ちて(テリビリス・カプレアエ)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 離島を侵食・改造し魔島へと変貌させる宝具。
 カプリ島に隠遁した後、ティベリウスは稚児趣味をはじめとする頽廃した生活に溺れたと誹謗中傷された。
 その噂が宝具となるに及んで再現された結果、
 真珠にも例えられたカプリ島は、精神を堕落させる瘴気に満ち、十二の別荘(ダンジョン)に囚われた亡霊が跋扈する魔界と化した。

『蛇神の指輪(リング・オブ・セト)』
ランク:A++ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:600人
 三重にとぐろを巻いた蛇を象った指輪。巨大な黒蛇の姿を持つ異界の妖魔を召喚する宝具。
 この指輪自体が魔力炉としての機能を持ち、術者の魔力に関係なく
 大魔術・儀礼呪法レベルの術行使を可能にする。
 召喚される妖魔は神の化身と言われるほどの力と知性を持つが、それなりにキャスターを気に入っているらしく、力を貸してくれている。
 ――気に入られすぎて呪われたらしく、指輪を外せないのが悩みの種。


【解説】
 ローマ帝国第二代皇帝。
 タイラント(暴君)の語源になったともされる暴君にして、臣民に嫌われながらもローマ帝国を強固なものとした名君。
 カリグラやネロの暴走があってもローマ帝国が揺るがなかったのは、彼の尽力あってこそのもの。

 元はアウグストゥスの縁戚(血のつながりはない)であったが、
 一族による帝位継承に執着するアウグストゥスに振り回され、皇帝位を継ぐこととなる。

 望んではいなかった帝位ではあったが、ティベリウスは生来の生真面目さから政務に励み、
 金融危機対策、辺境防衛網の確立、緊縮政策による財政健全化、属州のインフラ整備、身分出身地を問わない実力主義の人材登用など成果を上げる。
 しかし、人気取り政策を一切無視したティベリウスの政治は、元老院やローマ市民から反感を買い、ティベリウスは孤立を深めていく。

 アウグストゥスの血筋に固執する大アグリッピナの突き上げや、
 アウグストゥスが選んだティベリウスの後継者ゲルマニクスの急死、
 息子の小ドルススの病死(実際は暗殺)などに疲弊したティベリウスは、
 カプリ島に隠遁し、腹心のセイヤヌスをローマに置いて帝国を統治した。

 ローマ市民、元老院の反感は、このカプリ島隠遁で最高潮に達し、根も葉もない誹謗中傷が跋扈したが、
 ティベリウスは意に介さずに隠遁生活を続けた。

 ローマを去ったティベリウスに代わり、絶大な権力と軍事力を要したセイヤヌスは帝位を奪うべく策動したが、
 事前に察知したティベリウスの謀略により刑死、その一派も粛清される。
 カプリ島を出ずに敵対勢力を粛清してみせたことでティベリウスの権威は最高潮に達し、
 以後、没するまでの間、恐怖政治を敷いたが、ローマ帝国は彼の政治手腕により確固たるものとして完成した。

 西暦37年、77歳にて病没。その死はローマ市民の歓喜で迎えられ、「ティベリウスの死体をティベレ川に放り込め」と叫ばれたという。

  • 最終更新:2017-10-04 19:59:37

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