ダゴン
【元ネタ】ペリシテ人・フェニキア人の神話、『旧約聖書』、クトゥルー神話
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】ダゴン
【性別】男性
【身長・体重】296cm・354kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷D 魔力B 幸運E 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
【固有スキル】
神性:E-
神霊適性を持つが、ほとんど退化してしまっている。
英霊自身の魔物、魔獣としてのランクが上がる度に減少していく。
無辜の怪物:A
父なるダゴン。
敵対する民族から植え付けられたイメージによって、過去や在り方をねじ曲げられた怪物の名。
能力・姿が変貌してしまう。
ちなみに、この装備(スキル)は外せない。
水棲:A
半人半魚の姿。また、水中への適応能力。
水の中にいる間、敏捷が2ランク、その他のステータスがワンランクアップする。
【宝具】
『豊か満ちる永劫の槍(ゼウス・アロトリオス)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:500人
海神の象徴である三叉戟。本来は農耕神としての持物であった鋤が変化したもの。
地面に突き立てる事で地脈に干渉し、レンジ内の地形を強制的に海へと変化させる。
こうして変化した海はランサーの支配下にあり、意のままに操る事ができる。
本来は地脈を活性化させることで大量のマナを得る宝具だが、無辜の怪物スキルの効果により変貌している。
『回帰すべき海神の血(ファーザー・デイゴン)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0~1 最大捕捉:1人
ランサーの持つ多産・豊穣を司る神としての(歪曲された)側面を表す宝具。
人間の女性と交配する事で半人半魚の眷属を生み出し、使役できる。
眷属達は父祖であるランサーを神として崇拝し、その総数に応じてランサーの神性スキルがランクアップする。
眷属自身も人間と交配する事で更なる眷属を生み出す事ができる為、その総数は鼠算式に増殖していく。
また、眷属達はいずれも最大Bランク相当の水棲スキルを保有するが、
そのランクは血縁がランサーから遠ざかる程にダウンする。
【解説】
カナアン(パレスチナ)のペリシテ人やフェニキア人に信仰されていた農耕神。
多産・豊穣を司り、穀物と鋤の開発者とされる。
主神である雷雨の神バアルの父親とされるが、それ以上の神話は現代には残っていない。
古くは人間の上半身に魚の下半身という人魚のような姿、
近年の創作物ではいわゆる半魚人のような姿で描かれるが、本来は人間の姿をした神であった。
しかし『旧約聖書』の「士師記」や「サムエル記」において半人半魚の海神として描かれ、
その描写を下敷きとしたミルトンの『失楽園』、
ラヴクラフトの『ダゴン』を初めとするクトゥルー神話作品を経て、現在のイメージが確立してしまった。
ダゴンという神名はその姿から「ダグ(魚の)」+「アオン(偶像)」に由来するものと考えられてきたが、
近年の研究によれば「ダーガーン(穀物)」に由来するとの説が有力である。
シュメール人の文化英雄である半人半魚の海神オアンネスとも同一視される。
また、プランシーの『地獄の辞典』においては地獄の宮廷でパンの製造・管理を司る役職に就いているとされ、
農耕神としての名残が窺える。
クトゥルー神話においては神格ではなく、
奉仕種族である深きものどもの巨大に成長した一個体であるとされることが多い。
それらの作品では身の丈6m以上(ごく一部の資料では9m以上)とされるが、
ここではヘラクレス(253cm)やダレイオス三世(身の丈三メートルに迫る)に合わせてこの程度とした。
神霊としての信仰がほぼ残っておらず、
殆ど魔物として認識されているのでメデューサ理論の適用で冬木聖杯でも呼べる……はず。
- 最終更新:2013-02-23 20:37:39