ソン・ティン
【元ネタ】ベトナム神話
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】ソン・ティン
【性別】男性
【身長・体重】187cm・105kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷D 魔力A 幸運B 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
単独行動:C
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。
ただし"大地の加護"により地面の上にいる限りはワンランクアップ。
【固有スキル】
神性:A+
神霊適性を持つかどうか。
神に転じたという山の精霊であるが、お伽話レベルにおいてはただの超人とも見なされる。
つまるところ神話から離れた段階においては聖人扱いされないこともない。
大地の加護:A
山の神として受ける大地のバックアップ。
地に接している限り体力と魔力が自動回復する。
先制攻撃:E
戦闘において先手を取るための能力。
戦闘開始ターン(1ターン目)のみ比較的優先的に行動を開始できる。
【宝具】
『蛮弩・鱗撃ち(ベトナミック・スケイルベイン)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:4~30 最大捕捉:一人
海棲種族の天敵。海神トゥイティンとの戦いにおいて海神の眷属を皆殺しにした“鱗殺し”の弩。
魚、龍、海神の類またはその属性を持つ英霊に大ダメージ。
『聖山聳えど不動に非じ(モビールフォート・タンビエン)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:50~99 最大捕捉:1000人
機動山砦。移動する山でありアーチャーの絶対陣地。
ベトナム有数の霊山タンビエンを、その主人が山神権限を以って機動要塞とする宝具。
いわばソンティンの神としての権能の具現。
普段は山の一部を出現させ、地形を自在に展開したり、小中規模の要塞効果を得るだけだが、
その最大出力は事実として一つの山に匹敵する質量を持つ山嶺型陣地を指揮し、動かし、進軍するというもの。
鈍足ではあるが、“山が自ら動く”という途方も無い事象の前には
並の抵抗など無力であろう。
【Weapon】
『動物たち』
陸の生き物を率いるのは大地神に普遍の特権である。
低能の畜生など彼の威光の前には恭順しか無い。
『タンビエン山』
ベトナムはバヴィ山脈にあるソンティンの支配する霊山。
足生えて動く。
【解説】
山精(ソンティン)。
四不死と呼ばれるベトナム神話の不滅の四聖人の一人。
傘圓山聖(タンビエン・ソンタン)、または単にタンビエン神ともいう。
彼の物語は『山精水精(ソンティン・トゥイティン)』という神話で知られる。
18代雄王の時代、とても美しい王女、媚娘(ミーヌオン)に山精と水精が求婚し、両人が自らの力を誇示した。
山精が手を振れば森が育ち、言葉を発せば山々が立ち上がり、手を振り続ければ山々が動いた。
水精が手を振れば風が吹き、言葉を発せば豪雨が降り、手を振り続ければ海面が上昇した。
双方の力を畏れた王は「九牙の象、九蹴爪の鶏、九鬣の馬」を含む結納品を先に収めたものに娘をやると約束し、
そして数手早くやってきた山精が王女を傘圓山に連れ帰った。
だがこれに遅れてやってきた水精が怒り、嵐と洪水と海の生き物を引き連れて陸に攻め入った。
山精は山を立ち上がらせ、堤防を作り、山の生き物を率いた。やがて水精は引き上げ、二神の戦いは終わった。
だが未だ水精は諦めておらず時折攻め込んでくるのであって、これがモンスーンの洪水という。
- 最終更新:2015-01-14 23:52:20