サラディン

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【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】サラディン
【性別】男性
【身長・体重】183cm・77kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運A+ 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:A+(D)
 イーサーの十字架の守護により、A+以下の魔術は全てキャンセル。
 事実上、魔術師ではライダーに傷をつけられない。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

守護騎士:A+
 他者を守る時、一時的に防御力を上昇させる。
 蛮行を働く異教徒と戦い、敵からも騎士道を讃えられたサラディンは最大の適性を持つ。

信仰の加護:A
 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
 加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
 あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。

【宝具】
『大義掲ぐ王の戦場(アル・マリク・アン・ナースィル)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:10~50 最大捕捉:600人
 聖者イーサーの加護。十字軍よりヒッティーンの戦いで奪った聖十字架。
 範囲内における異教由来の能力を反転させ、逆に自軍の士気・性能を向上させる対異教宝具。
 特にキリスト教由来の加護はほぼ完璧に無効化できる。
 異教徒の暴虐から啓典の民を守るため、英雄サラディンに遣わされた聖遺物の行使。
 神性や加護などの宗教系スキル、啓示、魔術等を打ち破る力も持つ。
 無論、回教由来の能力はこれに該当しない。

【Weapon】
『無名・アラブ馬』
 サラディンは回教の教えに加え、アラブの人馬の家系・血統について博識であった。
 おそらくは彼の愛馬も最良の血筋に属するものであっただろう。

【解説】
 サラーフ・アッ=ディーン・ユースフ・イブン・アイユーブ。
 勝利王。アイユーブ朝の始祖。寛容と騎士道で欧州に知られた中世イスラムの英雄。
 1137、または1138年セルジューク朝ティクリートで生まれる。
 成人後はザンギー朝シリアの君主ヌールッディーンの重臣であった叔父シール・クーフに仕え、
 エジプト遠征、ファーティマ朝断絶後は自らアイユーブ朝を打ちたてる。
 主君筋のザンギー朝が崩壊すると旧領を併呑、ジハードを宣言し十字軍と戦端を開く。
 ハッティンで大勝を挙げ、エルサレム王国を粉砕、聖地を奪還した。
 後、聖地再奪還を掲げた第三次十字軍とも戦い、獅子心王と好敵手として渡り合い、停戦に到るが、
 協定締結の翌年1193年、55歳で病死した。クルド出身のスンナ派であった。

 皆鯖リチャードと五分の性能をイメージしている。
 普通の異教徒相手には無双できるが、獅子心王には押され気味なのを知略でカバーする感じ。


【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
 【マスター】遠坂 凛
  【真名】サラーフッディーン
  【性別】女
  【身長】177cm
  【体重】57kg
  【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運B 宝具A++
【能力】
対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。

騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【保有S】
心眼(真):B
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す
“戦闘論理” 逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを
手繰り寄せられる。

軍略:B
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

【宝具】
絢爛たる極彩の孔雀王(マラク・ターウース・ツァール・パウリン)
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:0人
その身に纏う聖翼、彼女の民族を守護する神霊 孔雀天使マラク・ターウースの寵愛の証。
不可視の障壁となってその身を包み、魔術や呪詛等あらゆる害悪からセイバーの身を護る。
その加護は強大で、一切の災禍から護られた いわば神聖城塞。防壁を一時的に解くことで、
極彩色の翼のようなオーラを展開し、その膨大な魔力を攻撃に上乗せさせる事も可能。
マラク・ターウースとは孔雀の王を意味し、メレクタウスとも言われる。イラクのクルド人
の間で信奉されるヤズィード派の主神にして最初に生まれた原初の天使で、人類を救う為に
天に反逆した堕落天使とされる。その風貌と翼の美しさから、神に最も寵を受けたとされる。
一万年の間地上を支配するとされ、今から六千年前より支配していたとされる。

【weapon】
ズー・アル=フィカール(偽)
四代カリフ アリーの愛刀、ズー・アル=フィカールを模した名刀。10世紀頃から18世紀頃
までシリア地域で鍛造されていたダマスカス鋼製の円月刀。刀身にはコーランの一節が刻まれている。

【特記事項】
エジプト、アイユーブ朝の始祖サラーフッディーン。勝利王、シリアの稲妻、反十字軍の英雄、イスラム騎士道
の精華。現イラク北部のティクリート出身で、アルメニアのクルド族の出自。
本名はアブール=ムザッファル・ユースフ=サラーフッディーン・イブン・アイユーブ。サラーフッディーンは
信仰の救いを意味する尊称。若年時から文武共に誉れが高く、出世して職責が高まるとともに贅沢を辞めるなど、
機を読むことに長けていた。当時のイスラーム君主の常として少年を愛したことでも知られている。
同時代の十字軍側のラテン語資料などではサラハディヌス、またはサラディヌスなどと称し、これを受けて欧米
では慣習的にサラディンと呼ばれる。
クルド系小豪族の子として生まれ、長じてシリアのザンギー朝に仕える。27歳のとき、叔父のシールクーフに伴わ
れてファーティマ朝の内乱に介入すべく、初めてエジプトに遠征。叔父の副官として活躍した。
1169年、第三回エジプト遠征中にシールクーフが急死すると、サラディンが指揮権を引き継ぎ、僅か32歳の若さで
エジプト宰相となる。宰相としては減税や軍の再編などによって民心の安定をはかり、1171年にはファーティマ朝
最後のカリフ、アーディドの死によって遂にエジプトに自立。彼の主君ヌールッディーンはこれに驚愕してサラデ
ィンとの対立が決定的に深まるが、程なく彼もまた急死。ザンギー朝治下のシリアが動乱状態となったため、サラ
ディンがエジプト軍を率いて各地を平定した。
さらに余勢を駆って沿岸の西欧系「十字軍諸国」に戦いを挑み、1187年のヒッティーンの戦いで大勝してエルサレム
をイスラム側に回復。占領時の寛大な措置によって、真の騎士道的人物との令名が高まった。この状況に対して西欧
では第三回十字軍が催され、三年にわたるアッカ攻防戦の後、英国王 獅子心王リチャード1世を好敵手として一進
一退の攻防が続いたが、1192年本国の反乱を知ったリチャードは急遽和議を結んで帰国。程なくサラディンも病死した。



【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】サラーフッディーン
【性別】男性
【身長・体重】185cm・70kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運A+ 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

単独行動:C
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。

【固有スキル】
カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

信仰の加護:A
 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
 加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
 あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。

【宝具】
『霹靂の凱歌(アル・バルク)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:10~60 最大捕捉:500人
 メッカとメディナの統治者にしてエルサレムの奪還者たるサラーフッディーンが揮う、信仰の守護者としての権能。
 矢の形を取っているが、その本質は、高エネルギーを内包し“着弾”と同時に破壊を撒き散らす“稲妻”。
 この宝具は担い手の該当クラスに応じて変化し、セイバーならば剣、ライダーならば軍馬の形を取る。

『錯信の聖十字(マラカ・アル=ヒッティーン)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 ヒッティーンの戦いで十字軍から奪った聖十字架。イエスの磔刑に使われたとされる、第一級の聖遺物。
 イスラームの記述ではイーサー(イエス)は磔刑を免れ、生き延びて昇天したとされており、キリスト教の教えとは異なっている。
 この矛盾はそのままキリスト教の魔術基盤を揺らがせ、洗礼詠唱を初めとする魔術(奇跡)の精度を劣化させる。
 さらに「殉教者の魂」や「信仰の加護」などのスキルをランクダウンさせる効果も持つ。
 なお、イスラム教徒であるサラーフッディーンの手にある為、これらのデメリットはキリスト教徒の側にしか適用されない。

【Weapon】
『無銘・弓』
 当時のムスリム兵の主力武器である弓。名高きヒッティーンの戦いにおいてもサラーフッディーン軍が使用した。
 宝具『霹靂の凱歌』は、この弓から放たれる。

【解説】
 勝利王(マリク・ナースィル)。アイユーブ朝の始祖。通称サラディン。
 クルド系小豪族の家に生まれ、長じてザンギー朝君主ヌールッディーンに仕える。
 叔父に従って度々エジプトへ遠征し、第三回遠征の最中に叔父が急死すると軍権を引き継ぎ、さらにエジプト宰相に就任。
 同地でアイユーブ朝を創設して自立を図るが、これにより主君ヌールッディーンとの関係は悪化。……が、間もなく彼も急死。
 君主が死亡した事でザンギー朝は混乱し、サラディンはそれに乗じてシリアに進出、各地を平定した。
 さらにその勢いのままに十字軍国家にも戦いを挑み、ヒッティーンの戦いで勝利。エルサレムをイスラム側に取り戻した。
 この状況に対してキリスト教側はエルサレム奪還を掲げ、第3回十字軍を実施する。
 サラディンは十字軍を率いるリチャード獅子心王を相手に奮戦し、リチャードが休戦協定を結んで帰国した翌年に病死した。
 彼の秘書を務めた文人イマード・アッディーンはその体験をまとめ、サラディン伝として「シリアの稲妻」を著した。


  • 最終更新:2014-04-04 21:28:16

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