サティヤヴァティー

【元ネタ】マハーバーラタ
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】サティヤヴァティー
【性別】女性
【身長・体重】155cm・48kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力B 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
陣地作成:E-
 自力での工房製作はできないが、
 完成している工房を維持することは可能である。

道具作成:D
 魔力を帯びた器具を作成できる。

【固有スキル】
神性:C
 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
 アプサラス(水の精)であるアドリカーの娘である。

魅了:B+
 魔性の美貌により異性・同性を問わず惹きつける。
 ランクBではほぼ対象の意思を無視して精神を支配する。
 対魔力で抵抗可能。ただし自分の近親者には最初から無効である。
 『遷ろう芳香』と合わさることによって効果が強化されている。

透化:D
 無私の心。精神面への干渉を無効化する精神防御。

【宝具】
『遷ろう芳香(ガンダヴァティー)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:1000人
 パラーシャラ仙によって魚臭から変えられた、非常に香り高い最高の芳香。
 この芳香を嗅いでいる者は、常に精神に干渉を受け続け、
 抵抗判定に失敗すると、魂まで魅了の呪いに浸食され、
 サティヤヴァティーを第一に考え行動するように思考が限定される。
 この魅了は、芳香を嗅ぎ続けることで効果を増してゆき、
 肉体、精神、魂を浸食され尽くすと、サティヤヴァティーに絶対の忠誠を誓う、
 究極の隷属存在と成り果てる。
 また、この非常に香り高い芳香は、どんな者が嗅いでも世界一の芳香として認識される。
 
【解説】
アプサラスのアドリカーとチェーディ国の王ヴァスの娘、マツヤ王と兄弟。パラーシャラ仙との間にヴィヤーサ仙を、クル王シャーンタヌとの間にチトラーンガダ、ヴィチトラヴィーリヤを生んだ。幼少時を漁師たちに育てられ、魚臭の王女として知られる。
アドリカーはブラフマー神の呪いによって魚の姿となり、ヤムナー河の水中にいたが、そこにヴァス王の精液が落ち、それを飲み込んで身ごもった。後に漁師がこれを捕えて腹を開くと、胃に2人の男女の赤子がいたという。王は男子を養子としたが、女の子は魚の臭いがしたため漁師に与えた。漁師が育てると、彼女は美しく成長した。これがサティヤヴァティーであるという。しかしその生まれゆえに彼女の体からは魚の臭いが消えなかった。
後にサティヤヴァティーは巡礼の途中であったパラーシャラ仙に愛された。サティヤヴァティーは2つの条件を提示して彼と結婚した。その条件とは、処女が失われないこと、身体から漂う魚の臭いを最高の芳香に変えること、の2つである。パラーシャラ仙が快くその望みを叶えた。この奇跡にサティヤヴァティーは喜び、パラーシャラ仙と交合すると、すぐにヴィヤーサが生れた。ヴィヤーサは苦行に励み、サティヤヴァティーの望むときにいつでも現れると約束して、母のもとを去った。
他方、クル王シャーンタヌはビーシュマを生んだ妃が王宮を去った後、サティヤヴァティーを見初めて妃にしたいと考えた。しかし漁師たちが彼女の産んだ子供を次期クル王とすることを要求してきたのである。王は戸惑ったが、ビーシュマが父のために自ら王位を辞退し、さらに生涯独身を誓ったので、サティヤヴァティーを妃とすることができた。2人の間には2人の王子が誕生した。しかし王の死後、2人の王子は後継者を残すことなく世を去ったので、困ったサティヤヴァティーは、まずビーシュマに、王子ヴィチトラヴィーリヤの2人の寡婦との間に子をもうけてほしいと頼んだ。しかしビーシュマは過去の誓いによってこれを拒否した。次に彼女は前夫の子ヴィヤーサを呼んで同じことを頼んだ。その結果、ヴィヤーサは2人の寡婦にそれぞれ盲目の王子ドリタラーシュトラと蒼白の王子パーンドゥを授けたという。
後にパーンドゥが死んだとき、サティヤヴァティーはヴィヤーサから一族の滅亡を暗示され、世俗を捨てて暮らすよう勧められた。そこでアムビカー、アムバーリカーをともなって森に入り、苦行の末に肉体を捨てて天界に入った。

  • 最終更新:2018-08-14 20:21:48

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