カナン 

【元ネタ】アブラハムの宗教
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】カナン
【性別】男性
【身長・体重】165cm・73kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運E 宝具C
【クラス別スキル】
気配遮断:A
 完全に気配を絶てば、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。
 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。

【固有スキル】
隷属の呪縛:A+
 カナンの呪い。
 カナン系民族を除くあらゆる民族に対して負う隷属義務。
 兄弟、伯父らの奴隷たる彼にとって、自らと対等のものといえるのは己の子孫のみである。
 戦闘時に全能力をEランクにまで落とす。

反骨の相:A+
 支配者に対する憎悪心。
 支配階級の「カリスマ」の一切を無効化する。

奴隷の一刺し:B
 支配者に対する憎悪心。
 王属性の持ち主に対して与えるダメージを2倍として計算する。

【宝具】
『奴隷たちは仲間を望む(ファーザー・オブ・スレイヴズ)』
ランク:C 種別:対衆宝具 レンジ:10~40 最大捕捉:500人
 "隷属の呪縛"を周囲に共有させる呪詛分散。
 近代精神の建前「人種間平等」をもとに民衆と呪いを共有させ、濃度を薄め、
 被るディスアドバンテージを複数人で分担することで、一人あたりの負担を減らす。
 アサシンが呪縛を無視して動けるようになるには数百人の道連れが必要。
 前時代を生きるサーヴァントには基本的に通用しないが、
 ただ黒色人種の英霊には「ハムの呪い」の名の下に呪いを共有させることができ、
 選択対象のみと呪いを共有することも可能。
 ただし呪いの効力自体は上位存在の加護などで軽減できる。
 もっとも、カナン自身がそんなものを持っていないことが問題なのだが。

【Weapon】
『去勢の鎌』
 父ハムが持つものと同系統の断種礼装。
 黒く魔性に染まった刃を持つダイヤモンドのシックルである。

【解説】
 ハムの子。
 ハムのためにノアに呪われ、兄弟に仕えるよう、セムやヤペテの下僕となるよう言われた。
 古くは神に祝福されたハムを呪えなかったためカナンが代わりに呪われたとされたが、
 それではノアの行動に倫理的に問題があるため、後にはカナンも父と同じく非道の人であると解釈された。
 『エリエゼル師のピルケ』によればノアの去勢はハムではなくカナンの所業だが、
 このような"悪人"カナン観の極みは『タルムード』にあるカナンの遺言に見える。
 カナンが死の床で子供らに言うに曰く、「互いを愛し、盗みを愛し、姦淫を愛し、主人を憎み、真実を話すな」。
 またハムが去勢によってノアの第四子を断ったために、ノアはハムの第四子の可能性を奪ったとも。
 ちなみにカナン(パレスチナ)の兄弟はクシュ(エチオピア)、ミツライム(エジプト)、プテ(リビア)である。

 『タルムード』の「サンヘドリン」によれば、ヨシュアに散らされたカナンの民はアフリカに逃げ、
 アレクサンドロス大王の前に自らの郷里を取り戻そうと訴え出た。
 彼らの言うに、「『律法』にもカナンは我らの祖先カナン人のものだったと書いてあるではないか」。
 そこでゲヴィハー・ベン・ペシサは『律法』を以って彼らの祖先がセムとヤペテの奴隷であったことを示し、
 ユダヤの民が彼らの土地を得る正当性(奴隷の財産は主人のものである)のみならず、
 彼らが長い間奉仕を怠っていること(つまりその分を補償する義務)を主張した。
 彼らは逃げた。


  • 最終更新:2015-01-11 21:49:23

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