カウ
【元ネタ】史実? ウェールズ伝承
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】カウ
【性別】男性
【身長・体重】185cm・95kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷C 魔力E 幸運D 宝具D
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
【固有スキル】
道具作成:C
他者の肉体の一部や血液を新鮮なまま保存し、
その個体ないし部位が保持していた能力を行使する道具へと加工できる。
拒刃の剛膚:B
オドガルのみが成せると言われた牙抜きを果たした能力、異物の侵入を拒む皮膚。
爪牙や刃、経皮毒が体内に入り込む事を防ぐ。
衝撃の無効化にまでは及ばず、攻撃を受けた際の効果はダメージ数値の半減に留まる。
【宝具】
『猪王の鋭牙(エスキスエルウィン)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
猪の長から引き抜かれた牙を加工した短刀。
巨人の長の剛毛を剃り落す事のできる唯一の道具とされ、
体毛や毛皮に起因する防御力を無効化する。
【解説】
ピクト人指導者カウ。
『キルッフとオルウェン』ではプリダインの六十の州を支配下に置く大領主とされる。
『ブリトン人の歴史』が記すアーサー十二の戦いのうち、六つ目が行われた
「バッサスと呼ばれる河上」と推測されるスコットランドのカンバスラングに埋葬されたという。
『ブリトン人の没落』を書いたケルト系キリスト教高位僧ギルダスはカウの近親とされ、
或いはギルダスの兄弟達やカウがアーサー(に相当する実在の人物)に敗死し、
その為に彼は自著に“アーサー”の名を書き残さなかったのでは、などとも言われる。
『キルッフとオルウェン』では二十人の息子と共にアルスルに仕える戦士の一人と語られる。
アルスルの馬スァムライに跨って参加した狩りにて猪の長エスキスエルウィンへの初撃を飾り、
アルスルの猟犬カヴァスが追い詰めたこの猪の頭を鋭い斧でかち割り、牙を引き抜いた。
黒き魔女の血を瓶に保存する役としても働き、そしてキルッフが全ての探求を終えた後、
エスキスエルウィンの牙でオルウェンの父イスバザデンの髭を顔の肉ごと剃り落した。
イスバザデンは「牙はエスキスエルウィンが生きている間に抜かねばならない」
「牙を取る事ができるのはイェルゾンの王アエドの息子オドガルだけ」と言い
追い詰める事ができる猟犬もカヴァスではなく別の犬を指名していたのだが、
一つとしてその通りにはならず、しかしその牙は役割を正しく果たしている。
……多分、アルスル一行の中に高い幸運で運命を逆転させた人でもいたのだろう。
- 最終更新:2015-09-12 22:32:16