ウリヤ

【元ネタ】旧約聖書
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】ウリヤ
【性別】男性
【身長・体重】179cm・68kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力D 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

【保有スキル】
騎士の武略:C
 一対一や軍勢間の戦闘ではなく、現場指揮官レベルの戦場における戦術的直感力。
 一対多数の戦闘や、集団に対する戦術指揮にボーナスがある。

被虐の誉れ:B
 サーヴァントとしてのウリヤの肉体を魔術的な手法で治療する場合、
 それに要する魔力の消費量は通常の1/4で済む。
 また、魔術の行使がなくとも一定時間経過するごとに傷は自動的に治癒されていく。

反骨の相:E
 王命よりも軍務を全うする忠義の道。
 同ランクの「カリスマ」を無効化する。
 ……これを“反骨”とするのはほぼ言いがかりである。

【宝具】
『朋友は王の富なり(ラム・オブ・ユーライア)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 預言者ナタンの例えにダビデ王が答えた「四倍の補償」が宝具となったもの。
 全四画の魔術刻印『代償羊紋』を一つ消費することで、
 生前の同僚でもあるダビデの勇士・37人(1人は自分なので実質36人)から一人を特殊召喚する。
 増援の味方は戦闘終了時に帰還するが、味方の召喚・戦闘に必要な魔力は英霊の座のダビデ王に賄われる。

【Weapon】
『義槍バトシェバ』
 妙に官能的なフォルムの槍。
 使い勝手悪そう。

『代償羊紋』
 ウリヤの両手に刻まれた魔術刻印。一種の手形。
 全四画だが再生も可能。
 ただし回復難度はゴッドハンドと同レベルである。
 これをダビデに見せるとすごく面白い反応を見せることだろう。

【解説】
 ダビデの忠臣でありながら彼の妻バテシバに懸想したダビデ王によって謀殺された、
 おそらくは世界一有名なNTR(寝取られ)男、ヒッタイト人(ヘテ人)ウリヤ。
 ユダヤ教への改宗者と推測され、
 マタイ福音書冒頭のキリスト系図にもその名が見える。
 彼の妻バテシバに欲情し妊娠させてしまったダビデ王に戦地から引き戻され、
 夫婦を同衾させようとする試みに乗らなかったために密命を受けた将軍ヨアブに前線へ送られ
 意図的に戦死させられた。
 バテシバはダビデの妻となり男の子を産んだが、その子は預言者ナタンの告げた通り神罰で死んだ。
 その死とアブサロムの反乱はダビデの姦淫と殺人の罪への罰とされる。
 タルムードにはダビデの道徳的過失を認めようとしない立場のラビが
 帰宅の王命に背いて野営したウリヤを反権威的な反抗者として批難する箇所があるが、
 無理筋な批判と言わざるを得ず、
 列王記もまたダビデの生涯唯一の汚点としてウリヤの一件を認めている。
 対してイスラムの伝統は多くの場合バテシバの姦通もダビデの過失も認めていない。
 なお、長男を失ったバテシバとダビデの間にはすぐに次男が生まれている。
 彼こそが次代の王にしてアヒトフェルが受けた予言を成就するもの――
 即ちソロモンである。

  • 最終更新:2016-05-04 14:30:50

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