アフラーシアーブ




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【元ネタ】『王書』ほか 
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】アフラーシアーブ
【性別】男性
【身長・体重】210cm・142kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷C 魔力A 幸運A 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:A+
 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。
 ただし、竜種は該当しない。

【固有スキル】
呪術:B
 旱魃や疫病といった天変地異を含む大規模な呪いを得意とする。
 その神性のために、他者を害する術に対して大きなアドバンテージを持つ。

カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

魔力放出:A
 武器ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出することによって能力を向上させる。
 常識的な肉体しか持たないライダーが桁外れの豪腕を誇るロスタムと打ち合えたのは
 アーリマン神に由来する膨大な魔力のためである。

神性:C
 明確な確証こそ無いものの、多くの伝承において悪神アーリマンの化身とされる。

【宝具】
『潜在する魔王城(サブテレニアンフォートレス・ハンカナ)』
ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:10~40 最大収容:500人
 百の柱に支えられ、魔王の魔術によって天井に星々の輝くという地下要塞、の再現。
 使用した地点の地下深くに“大神殿”相当の陣地を召喚、設置する。
 設営は一度しか行えないが、陣地の撤去・移転は自由に可能。
 ――ライダーという移動するクラスであるため、無敵の地下王国自体を持ってくることはできなかった。

『暗黒を宣わす(ジャハーンギール・エ・ヴァドケルド)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:20~60 最大捕捉:800人
 魔王特権。周囲の魔力を吸収し、自らの軍団を召喚する。
 ある意味でライダーの日常、在り方を象徴する、アーリマン神の力の一端。
 アフラースィーヤーブ王の“大旱魃”、“略奪者”、“騎馬軍団”の逸話がミックスされた宝具。
 召喚される軍勢は、その主君と同じく周囲から魔力を吸収することで現界を維持し、
 土地を根こそぎに荒らしながら敵を蹂躙する。

【Weapon】
『魔王の黒馬』
 魔力放出の加護の下、竜馬ラクシュと張り合った強健な名馬。

『魔王の剣』
 捕虜のイラン兵を厚遇した弟アグリーアトを両断した粛清の魔剣。

【解説】
 シャー・ナーメに登場するトゥーラーンの魔王。アヴェスターにおけるフランラスヤン。
 神話におけるトゥーラーンはテュルク系に比定されるイランの敵国。
 その大王であるアフラースィーヤーブは大英雄ロスタムとその主カイ・ホスロー王の宿敵であり
 善神の化身を象徴するロスタムに対する悪神アーリマンの化身体、使いとされる。
 蛇王ザッハーク、アレクサンドロス大王、魔王アフラースィーヤーブは、イランに遣わされたアーリマンの三魔王として有名。
 戦争や呪いによる旱魃でペルシアを脅かし、ソフラーブをそそのかしてロスタムの子殺しの遠因となったり、
 隠者ハオマに聖なる腰帯で縛り付けられたりしたが、最後はホスロー王に敗北し洞窟で死んだ。
 恐るべき戦士にして巧みな将軍であり、イランの文明を破壊する欺瞞の魔力を持ち、
 400年とも2000年とも称される異常な長寿を誇る。ロスタムも700年生きた? 奴は正義側だからいいのよ。
 アヴェスター語の資料ではハオマ神に殺されていたりと、ハオマとは相性が悪いらしい。

 またアフラースィーヤーブは伝説中のエフタルの祖であるとともに、カラハン朝が系譜の起源を求めた英雄でもあり、
 テュルク語系の叙事詩にはこの王をモデルとするアルプ・エル・トゥンガという英雄が登場する。
 その伝説がパルティアの侵略と重ねられたりするなど、全体的にどこか騎馬民族的雰囲気を残す王でもある。



  • 最終更新:2018-02-09 07:04:50

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