ペスト・ユンゲフラウ

【元ネタ】黒死病 擬人化
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】ペスト・ユンゲフラウ
【性別】女性
【身長・体重】140cm・22kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力D 耐久B 敏捷A 魔力A 幸運E 宝具B+
【クラス別スキル】
狂化:D
 筋力と耐久のパラメータをアップさせるが、
 言語能力が単純になり、複雑な思考を長時間続けることが困難になる。

【固有スキル】
魔力放出(炎):A
 膨大な魔力はバーサーカーが意識せずとも、青炎となって総身を覆う。
 炎を広範囲攻撃に転用することも可能。宝具の媒介ともなる。

飛翔:A
 飛行能力。
 その速度は音速を遥かに凌駕する。

変化:B+
 明確な実体を持たない。
 少女の姿を基本形とするが、老夫婦や骸骨などの形を取ることも可能。
 
【宝具】
『黒死の舞(ダンス・マカブル)』
ランク:B+ 種別:対文明宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 魔力放出(炎)に病毒を付与しての拡散放射。
 炎自体の威力は拡散により大幅に減算されるが、黒死病のバステ効果が付与される。
 付与された病毒は対象の肉体を蝕みながら周囲の他者へも拡散し、影響範囲を拡大していく。
 流行当時、ペストの蔓延が神の怒りによるものだとする解釈があったためか、神罰・呪詛としての特性も持つ。
 このため純粋な医術での治療は不可能。

【解説】
 西欧圏で流行した黒死病(ペスト)がオーストリアで擬人化された女性。ユンゲフラウは乙女の意。
 空を飛び、青い炎に身を包んで疫病を広め、人々を殺していく、という姿で描かれた。

 紀元前から黒死病の存在は確認されていたが、
 ヨーロッパ圏で爆発的に流行したのは十四世紀(百年戦争の真っ只中)である。
 高熱と下痢を発症し、最期には皮膚が黒く変色し死亡するこの病に、
 当時のヨーロッパ社会は有効な対策を見いだせず、西欧全体の人口の3分の1から3分の2が死亡したという。
 ヨーロッパ以外でも猛威を振るい、全世界で8500万人が死亡したと推定されている。
 これほどまでの大流行の原因は中世の衛生環境が劣悪だったことが挙げられる。
 この病はアルコール除菌が浸透していたポーランドを除いた西欧各国の人々を蹂躙し、狂乱・恐慌状態に陥らせていた。
 当時から一世紀ほどが過ぎ、流行もいささか沈静化の気配を見せると、
 当時の混乱や寓話、黒死病の恐怖、死への無力感を題材にした芸術が流布され、それらは『死の舞踏』と呼ばれた。
 広義の意味合いではあるが、ペストを女性に擬人化したオーストリアの伝承『ペスト・ユンゲフラウ』も
『死の舞踏』に含まれると言えるかもしれない。

  • 最終更新:2016-06-30 23:11:19

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