カジミェシュ三世

【元ネタ】史実 
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】カジミェシュ三世
【性別】男性
【身長・体重】180cm・72kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力B 耐久A 敏捷B 魔力C 幸運A 宝具A++
【クラス別スキル】
対魔力:A
 A以下の魔術は全てキャンセル。
 事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
カリスマ:B+
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 また、迫害を受けた経験を持つ者に対しては効力が増強される。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

人間観察:A
 人々を観察し、理解する技術。
 ただ観察するだけでなく、名前も知らない人々の生活や好み、人生までを想定し、
 これを忘れない記憶力が重要とされる。

下層の守り手:A
 貧民や被迫害者を救済した英雄が得るスキル。
 自身よりレベルの低い味方の能力を上昇させる。
 味方が行う抵抗判定に有利な補正を与える効果もある。

【宝具】
『毀翼の舞鶴(シュチェルビェツ・グルス)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 ボレスワフ1世が天使から授かり、ポーランド王国の戴冠式に用いられてきた聖剣。
 斬撃の際、刀身の一部を毀ち、対象に刃の欠片を食い込ませることができる。
 食い込んだ刃の欠片は『壊れた幻想』として好きなタイミングで炸裂させることが可能。
 また、毀たれた刀身は魔力を消費することで修復できる。

『煉瓦の大王国(ポルスカ・ズ・セグウィ)』
ランク:A++ 種別:結界宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:1000人
 彼の王国を象徴する煉瓦の防壁を構築し、許可無き干渉を封じる絶対防衛圏を形成する。
 防壁は合計2000点までダメージに耐える上、旱魃・疫病・神罰・対文明などの特性を持つスキル・宝具の効力を無効化できる。
 また、防壁外部から内部への干渉はセイバーの許可がない限り行えない。
 この宝具を構成する煉瓦の一部を他者に割譲し、小型化した防壁を構築させることも可能だが、
 防壁の耐久力は規模に応じて低下する。

 カジミェシュ大王は黒死病の原因とされ迫害されていたユダヤ人や、国内の弱小の農民を保護して国を富ませた。
 また領土の割譲を含めた外交政策によって強国との戦を巧みに回避し、王国を押しも押されぬ大国に育て上げた。
 この功績から「木造のポーランドに現れ、煉瓦のポーランドを残して去った」と評される。
 また、西欧で猛威を振るい神罰とも解されたペストも(アルコール除菌が浸透していたため)ポーランドでは流行しなかったという。

【解説】
 中世ポーランドの王。
 軍事・外交・内政のすべてで高い成果を挙げた、ポーランド史上唯一の大王(ヴィエルキ)。
 紙幣の肖像にも使用される大英雄である。

 ポーランドの再統一を進めたヴワディスワフ1世(短身王)の子。
 第二王子であったものの兄の死によって後継者となり、父の崩御によって大ポーランド、小ポーランド双方の王となる。
 偉大な先王が死んだことで様々な政治問題が頻出。
 貴族たちも不穏な動きを見せたが、カジミェシュ三世は貴族たちに特権を譲り渡すことで懐柔し、統率することに成功する。
 また貴族に特権を譲り渡す一方でパワーバランスを維持するための対抗策も講じており、
 その一環として経済発展政策と、それによって生まれた中産階級を保護するための法律の制定や特別法廷の設置も行った。
 また、黒死病が蔓延する原因(無論デマである)として方方で迫害されていたユダヤ人を受け入れるだけでなく、
 他の臣民と同様の権利と保護を与え、経済発展の一助とした。

 外交面では主に娘を利用した婚姻政策や領土の割譲によって同盟国を増やす一方、
 必要とあらば軍隊を動かすなど硬軟併せ持つ政策で、領土を大幅に拡大することに成功した。
 さらにモンゴル帝国の『黄金のオルド』にも進貢して戦争を回避することに成功し、
 ポーランド王国の国威は西洋圏において比類なきものにまで成長した。

 カジミェシュ大王には息子がいなかったため、
 自分の死後は、従甥のヴワディスワフ白公と、甥のハンガリー王ラヨシュ一世に国土を二分して継がせるように命じたが、
 司教や大貴族たちは再統合されたポーランド王国の分裂を恐れ、ラヨシュ一世に王国のすべてを引き継がせた。
 これによりクヤヴィ・ピャスト朝は滅亡するが、その成果はポーランドに黄金時代をもたらすこととなる。

  • 最終更新:2016-06-24 23:02:28

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